若狭湾でタイの完全フカセ釣りに挑戦2:釣りと食を堪能する(春グレの白子は絶品!)

船釣り

こんにちは、船釣りが好きなkaoruと申します。

お誘いがあり、日本海の美しい若狭湾でのタイの完全フカセ釣りに行ってきました。

完全フカセ釣りは二回目の挑戦ですが、初心者の私でもいきなり大グレの当たりに遭遇し、帰宅後は超絶品のグレの白子を堪能しました。

大きなトラブルもなく一日最高の釣行となりました。

初心者の完全フカセ釣りへの挑戦の記録をお楽しみください。船釣り経験があれば意外と簡単でした。

若狭湾でのタイ釣り「完全フカセ釣り」への道のり

行きつけの蕎麦屋の大将から今回で2度目のお誘いがあり、ご一緒させていただくことになりました。

普段の私の釣りは「胴付き」や「天秤仕掛け」の釣りが主体ですが、2年前に一度お世話になった際に「完全フカセ釣り」の魅力を知り、機会が有ればまた挑戦したいと思っていました。

完全フカセ釣りでのタイ釣りの基本

完全フカセ釣りはエサが自然に海中を漂っている状態を再現する釣り方です。

エサ、針、ラインだけの仕掛けを海に流し、エサが自然に潮に乗って漂いながらゆっくり沈んで行き、ターゲットの魚がいるレンジに届いて魚が自然に食いつくという一釣りです。

ハリにオキアミを付けて潮に乗せて流すだけの釣り方ですが、潮の流れや速さに応じて仕掛けを変えたり、流し方を変える技術が求められます。

また、エサを付けたハリに対して、コマセ(オキアミの撒き餌)が同調することが重要で、コマセとズレたところにエサ付きのハリを流しても、魚の食いつきは期待できません。

実は、コマセの同調が非常に重要なのですが、まめに途切れないようにコマセを巻き続けるのが意外と難しいというか、すぐ忘れてしまい、船長に怒られます。

更に、サシ餌(ハリ付のエサ)を丁度よいタナ(魚のいる層)に送り込むものも、素人には難しく、出来ているのかどうかも良く分からないのです。

しかし、そんなド素人でも、何となく真似事をしていると、何とか釣れてしまうのもこの釣りの魅力です。

因みに、日本海の完全フカセ釣りはイカリで船を固定して行われ、仕掛けを海流にのせて100m前後、時には200mを超えて流します。釣り人同士の仕掛けが絡まないように、1船で最大でも4人程度しか乗りませんし、釣りあげた魚は船長がハリをはずしたり細かく面倒を見てくれるので、別名「大名釣り」とも呼ばれ、のんびりした釣りが楽しめます。

ほかの釣りとの違いと、それぞれのメリット、デメリット

船釣りの他のエサ釣りの代表的なものでは、「胴付き仕掛け」の釣りと「天びん仕掛け」の釣りがあります。それぞれの釣りの特徴などをまとめました。

完全フカセ釣りの特徴とメリット、メリット

【特徴】:ー省略ー (概要は前項の通りです)
【メリット】: 最も魚に違和感を与えない釣りであり、スレた魚や老成魚など、老獪で釣りにくい大物が釣れる可能性が高く、うまくはまると爆釣の期待があります。
一般的に、少人数でゆったり楽しむ釣りです。
【デメリット】:この釣りの難しさは、実際にエサが自然に漂いながら沈んで行く状態を再現することに尽きます。この時、針の付いたエサとコマセと呼ばれる撒きエサが同じように流れる(同調する)ように調整する技術が求められます。
海流を読み、撒き餌と同調させるために仕掛けの重さの微調整や高度なラインワークが特に重要ですし、フロロカーボンラインは比較的硬い素材であるため扱いにくく、スプールの収まりが悪く、初心者ではトラブルが起きやすい釣りです。
ひとつの船を少人数で貸切るので、他の釣りに比べると料金は割高になります。

胴付きの釣りの特徴とメリット、メリット

【特徴】:胴付きの釣りは、仕掛けの一番下にオモリがぶら下がっているタイプの釣りです。その幹糸から枝のハリスが出てその先にエサ付きのハリが接続されます。餌の付いた針はほぼ船の真下に向かって落下するので、ほぼ船の真下前後の魚を釣ります。比較的代表定な釣り方と言えます。
【メリット】: オモリが下にあるので根掛かりしにくく、上下方向の魚のいる広い層(タナ)を探りやすく、エダス(枝のハリス)を短くすればアタリも出やすいです。ハリスの数によっては、一度の複数の魚が掛かる事もあり、誘いをかけやすく、魚との駆け引きが楽しい釣りです。
料金は、乗合の多くの場合多人数の乗合や、貸し切りになり、「完全フカセ釣り」の場合より割安になります。
【デメリット】:警戒心が強い魚にはやや不利な釣りです。

天びん仕掛けの釣りの特徴とメリット、メリット

【特徴】: 天びん仕掛けの釣りは、道糸と仕掛けが天秤に直接結ばれる釣り方です。魚がエサに食いついたとき直接道糸に伝わるので、竿先にアタリが伝わりやすくなります。
【メリット】: 魚のあたりが直接道糸に伝わるので、アタリ感度に優れ、魚に違和感を与えにくいと言われています。料金は、乗合の多くの場合多人数の乗合や、貸し切りになり、「完全フカセ釣り」の場合より割安になります。
【デメリット】:早掛け、多点掛けには向かない釣り方になります。

フカセ釣りの二回目の挑戦:期待と実際

前回の挑戦では、ビギナーズラックの順調な釣果で、数釣りに加えて50cm程度の鯛も2匹釣れたので、自分としては満足のいくものでした。二回目の挑戦の今回は、前回釣れなかった青物が釣れることを期待しての釣行でした。

いつものように天気には恵まれ、本日も快晴でした。波も1mくらいから、徐々に凪に向かう予想で問題有りません。

ところが、1つめの湾内のポイントでは底潮が利いてなくて活性も低いようで、連れの方が小ぶりの鯛を釣ったきり、ほぼ当たりが無く早速の移動となります。

2つ目のポイント、3つ目のポイントは、少し湾を出たポイントですが、底潮が川の様に早い流れで、フカセの仕掛けではほぼ魚のいる層まで沈んでくれません。

私も何とかイサキが1匹連れて一安心ですが、水深70mに対して仕掛けを150m流しても、毎回エサが残って帰ってきてしまうので釣りになりません。

少し根の粗い場所なので、あまり遠くまで流すと根係りしてしまいます。朝の7時頃からの釣りでしたが、この場所で正午を迎えてしまい、船長の焦りとボヤキが止まりません。

午後を少し過ぎたところで、次のポイントを目指しますが、「ここでダメだと厳しい」と船長も弱気です。

二番目のポイントは、水深40m程で潮の流れは良さそうです。何投かすると、ボチボチ小さめながら鯛が上がり出し、数投目で私の竿にも強い引きがあり、上がってきたのは45cmのグレでした。

その後も、型の良いグレ3匹に、小ぶりながら鯛も8匹追加して、まあまあの釣果となりました。

連れの方も、45cm程度の鯛を頭に、タイやグレを釣り上げて、午前中の渋い状況からすると何とかましな感じです。

船長によると、ここ数日は一日中やっても一人に1、2匹の日が続いていたそうで、私たちの午後の釣果に、翌日以降に自信が持てると、かなり安堵されていました。

釣果としてはやや物足りない感じで、タイの大物もなくて少し寂しい感じですが、夕方になり食いが落ちてきたところで納竿となりました。

タイ釣り完全フカセ釣りの魅力とは?

完全フカセ釣りの魅力は、海の潮の流れに対して仕掛けを魚のいる層までうまく送り届ける技術と、そうした中でのライン操作による誘いなどがあるようですが、まだまだ初心者の私にはどれも奥が深く上達の可能性を感じます。

船長のポイント選びで釣果が大きく左右されますので、現状は船長の力で釣らしてもらっている状況ですが、もう少し上達すれば、更なる釣果が期待できるのではないかと思えます。

今回のように海流が早すぎると、ほぼ素人の私にはどうして良いのか全く分かりません。

又、フロロの糸はリール内で直ぐクシャクシャ(バックラッシュ)になり易く、リールの操作に慣れるのも練習が必要です。

しかし、潮に乗せてうまく仕掛けが流れると、次々に魚がヒットし、条件がそろうと爆釣期待が大きい釣りでとても楽しい釣りですね。

何より、数人の顔見知りだけののんびりした釣りで、他のお客さんへの気兼ねもなく一日があっという間に過ぎていきます。

釣りの醍醐味は、釣り人の特権「新鮮で美味しいお刺身、炙り、熟成」

鯛とグレとキジハタは刺し身と炙りが絶品です。
タイはタイ飯もすごくおいしかったです。

ややもの足りなかったとは言え、流石に量があるので大半は熟成に回します。
熟成は、釣ってすぐに〆て血抜きをして、冷海水での冷やし込みが必須ですが、適切にやれば10日程度楽しめ、しかもどんどん美味しくなります。

大きいグレは少し実が固いこともあり、妻の好みもあり二回ほど鍋にしましたがこれも絶品でした。
何より、グレは白子が超絶に旨いです。冷凍も利くので、3回ほど絶品の酒の肴になってくれました。

まとめと次回への展望

出船前から、船長からは「今年は海の様子が連年と違って釣れ始めが遅く、特にここ数日は調子が悪い」と話がありました。

午前中の不調で船内の雰囲気は鈍よりしていましたが、天気も良く過ごしやすく、波も低く快適な時間を過ごすことが出来ました。午後の場所替りが功を奏し、終わってみれば何とか形になり楽しいひと時となりました。

何より、熟成のおかげで長い間釣ってきた魚を美味しく頂けますので、次が待ち遠しくなります。

実は、その後早々にお誘いがあり、再チャレンジしていましたので、良かったらこちら「若狭湾の完全フカセ釣りで鯛やヒラマサを狙う:コツは仕掛けの同調【上潮と底潮と風を読む】」もご覧ください。

引き続き、特異分野の胴付きや天びん仕掛けの釣りを楽しみつつ、たまには機会が有ればまた完全フカセ釣りにチャレンジしたいと思った釣行となりました。是非一度大物の大漁を経験してみたいものです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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