新緑のGWの鈴鹿の山は大盛況 ~「鎌ヶ岳」はヒルもいなくてお勧めの山~

山歩き

こんにちは、今回は山行のご紹介です。

春の連休の後半に、山のお仲間の企画で鈴鹿の山を訪れました。鈴鹿セブンの1つの鎌ヶ岳は、駐車場から片道一時間程度と比較的お手軽なわりに、変化に富んだコースで道中の眺望も素晴らしく、登ってみると意外と登り応えもあり人気でお勧めの山です。

連休後半ということで渋滞対策と、満車の駐車場事情と、新緑の楽しい山行をご紹介します。

この記事はプロモーションを含みます。

5月の連休後半初日、大阪方面から鈴鹿に向かう時の渋滞対策

大型連休の後半初日という事で、大阪方面から鈴鹿方面に向かう道は渋滞が予想されています。この渋滞を回避する手段は、回避ルートがないので出発時間を調整する一択になります。

具体的には、ネクスコ西日本の渋滞予測を活用するのが有効でお勧めです。Googleなどで「ネクスコ西日本」で検索して、下記の通り高速の入り口ICと出口ICと出発日、出発時間を入力すると渋滞予測が表示されます。

この予測で渋滞時間が0【通常時間ー渋滞予測加味時間=0】となる出発時間に対して、1時間程度早く出発するのがお勧めです。

経験上は、渋滞「0」予測のギリギリ時間の出発では京滋どころか第二京阪でも渋滞した経験が有ります。つまり、ほんの少しの時間差で渋滞は一気に広がる特徴があるエリアの為、ある程度の余裕を見た方が無難と言えます。

大阪方面から滋賀方面に向かうルートでは、交通量が増えると京滋バイパスの笠取を先頭に宇治東あたりまでの渋滞が慢性化しています。これは宇治トンネル手前で初心者などが無駄なブレーキを踏んだり、トンネル内の登り勾配でトラックなどの減速が元凶のようです。

まあ、上り勾配のトンネルという構造の宿命ともいえますね。ある意味残念です!そして、笠取先頭の渋滞が進むと、第二京阪の入り口での大減速を生み、一気に第二京阪での大渋滞に拡大してしまいます。

今回は、渋滞が発生しないとされる予測出発時刻の1時間前の出発で、何とかほぼ渋滞なしで笠取を抜けられました。それでも宇治トンネル手前から40km/h程度の速度になっていましたが、その先は渋滞の要素も無く順調でした。

新緑の連休の鈴鹿セブンの駐車場は早朝からほぼ満車状態

新名神のルートを選択したので、「武平峠駐車場(東側)」には7:30過ぎに到着しましたが、既にそこは満車です。実は、駐車場までの道中で、駐車場到着の1kmぐらい手前の駐車場で20台ほどの空きがある事は確認していましたので、そこまで戻り無事に駐車することが出来ました。

その駐車場の更に手前の人気の「御在所岳」の登り口近くの駐車場も満車で、路肩にも多くの車の駐車が散見され「やばいなぁ」と感じながら鈴鹿スカイラインを登っていたのでした。

20分ほど遅れて他のメンバーも何とか同じ駐車場に合流できてほっと一息です。この駐車場はトイレがないのと、鎌ヶ岳の登り口迄20分近くの登りとなるため、その後も一気に満車となることは有りませんでした。少しでも登り口に近い路肩に止める人が多いようです。

尚、6:30に「武平峠駐車場」に到着した別の仲間は、最後の1台でギリギリ駐車できたそうです。この季節は現地に6:00到着ぐらいが必要だったみたいです。

鎌ヶ岳に上るルートでトイレがあるのは「武平峠駐車場」になるので、少しでも楽をするには出発時間を早くするか前泊というのも選択肢となりそうです。

駐車場以外の路肩にも多くの車が止められていましたが、駐車場が混む季節は事前の情報を入手し、前泊も含めて早目の行動をお勧めします。

絶好のお天気の中、楽しい岩場とガレ場をへて鎌ヶ岳からの最高の眺望

鎌ヶ岳は鋭く尖ったその山容から「鈴鹿のマッターホルン」とか「鈴鹿の槍ヶ岳」などと呼ばれて親しまれています。山は花崗岩質で、道は登るにつれてザレている箇所が増え足元が滑りやすいので注意が必要です。

私たちは平均年齢69歳ぐらいの8人組でしたので、小学生連れのご家族と同じくらいのゆっくり目のペースで景色を楽しみます。

途中「武平峠(クラ谷)」からは、「鎌ヶ岳」に向かう人と、「御在所岳」に向かう人に分かれます。「武平峠」は「雨乞岳」にも分岐してますが、このルートは川を渡渉しながら山頂を目指す片道3時間のコースで、そちらに向かう人は少なそうです。

「武平峠」を過ぎると、すぐに岩場が現れてワクワク感が増します。その先はガレ場が多くなり、片側は切れ落ちた場所が少なくありませんが、登山道は安全で慎重に登れば問題有りません。

山頂までの道端には可憐な青色のフデリンドウが爽やかに迎えてくれます。シロヤシオも楽しみにしてましたが、このルートでは発見できませんでした。

高度を上げるにつれて、雨乞岳の新緑の絶景、御在所岳とロープウェー、そして伊勢湾を望む眺望が次々に目を楽しませてくれます。

鎌ヶ岳は山頂近くが大きくガレて切れ落ちていて、右の山腹を巻いて登ります。山頂の手前は少し急で、しかもガレているので注意が必要で、小さいお子様は少し苦戦していました。

山頂からの眺望も素晴らしく、鈴鹿の山を満喫しました。

尚、武平峠往復ルートで物足りない健脚の方は、鎌ヶ岳からの下山で長谷尾根ルートを選択し、弥一ヶ岳から中道駐車場経由で鈴鹿スカイラインを武平峠駐車場に戻るルートも選択できます。

中道駐車場から武平峠駐車場まで約1時間程度の登りを含めて、武平峠往復ルートに比べるとコースタイムは1~2時間増えますが、「犬星大滝」も見ることができます。

帰り道は渋滞を避けて新緑の下道をドライブして307号経由もお勧め

帰り道は、大河原温泉「かもしか荘」に立ち寄りました。昼間からの温泉で汗を流した後は、名神高速の渋滞を警戒して、少し遠回りですが下道を走り307号線を抜けることにしました。

このルートが意外と素晴らしく、307号に合流する少し前まではほぼ信号もなく、晴れた新緑の中の最高のドライブとなりました。

おまけ:鈴鹿セブンの「ヒル」の被害事情(春のGWはまだ大丈夫!?)

鈴鹿セブンは、鈴鹿山脈の『藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、鎌ヶ岳、入道ヶ岳』ですが、「ヒル」の被害に会いやすい山と、そうでない山があります。

「ヒル」の被害の多い山:谷道や、川沿い、落ち葉の吹き溜まり等湿気た場所石灰岩の山
  藤原岳(大貝戸道と聖宝寺道は特に多い)
  竜ヶ岳(石榑峠から長尾滝周辺は多い)
  雨乞岳(武平峠から七人山まで谷道は被害が多い)
  入道ヶ岳(井戸谷登山道も谷道で被害が多い)

「ヒル」の被害の少ない山:鎌ヶ岳(武平峠ルートは少ない)、釈迦ヶ岳、御在所岳

「ヒル」対策ではヒル下がりのジョニーが、定番のヤマビル忌避剤として有名です。
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濃度の高い塩水も有効ですが、衣類や靴に使用する際は、帰宅後のお手入れが必要です。

これからの季節はヒル被害が心配な季節になりますので、これらの情報を参考に楽しい山行をお楽しみください。

おまけ:やっかいな「ヒル」の豆知識

ヒルは、人の呼気の二酸化炭素や体温を検知して反応することが実験的にも確認されているそうです。人が近づくと靴を這い上がり知らぬ間に靴下の中に入り込みます。

ヒルが出没する場所、時期、環境を理解し、肌の露出の無い服装の着用や、足元はヤマビル忌避剤を使用してしっかり対策することが必要です。

ヤマビルは、口で皮膚を切って吸血します。ヤマビルの口は吸盤の中にあり、逆Y字型をした3つのアゴには2列の70~80個の細かい歯が各3セットあり、これで皮膚を切り裂きます。

ヒルは人に吸い付くと、唾液腺から分泌される「ヒルジン」で血液凝固を防いで血を吸いやすくし、又、唾液には麻酔成分が含まれているので、噛まれて血を吸われても気付くこともありません。気が付けば靴下の中に何匹もヒルが吸い付いているのです。

ヒルに噛まれて出血した場合は、患部を水洗いしてヒルの分泌物の「ヒルジン」を絞り出すように洗うのが良いそうです。根気よく止血するしかありません。幸い感染症などの心配はないそうですので、清潔にお手入れしましょう。

尚、ヒルは手のひらや足の裏の皮膚の厚いところでは血を吸う事は出来ず、吸い付いてからも指の間や足の皮膚の薄いところ、太い血管の近くを探して血を吸うそうです。

蛇足ですが、「ヒルは木の上から人を検知して頭や首筋に落下して張り付くということはなく、休憩時にザックについたものが這い上がるのだと実験的に検証されている」という記事がありますが、私も知人も目の前でヒルが首筋に吸い付いた経験があり、この点はかなり懐疑的です。今後、機会が有れば検証したいと思います。

まとめ

晴れた日の新緑の頃は、山歩きに絶好の季節です。

渋滞や駐車場の課題は少しありますが対策は可能ですし、それらを凌駕する発見と素晴らしい経験が待っています

鈴鹿セブンには、新緑の景色のほか、花の見どころもありお楽しみポイントがたくさんありますので、是非お出かけしてみてはいかがでしょうか。
まあ、新緑はどこの山もきれいですけどね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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