ようやく季節も秋の気配となり、永らく休んでいたランを交えた散策に出かけることにしました。
高低差は400m程度で、距離は15km程度の軽めのランを交えたトレッキングです。
平日の山歩きでしたので、行き交う人もまばらでした。
穏やかな秋の日差し?の中、初秋の景色を満喫できました。
思わぬ出会いで感慨に満ちた山行となりましたので、お楽しみください。
日常的な運動習慣が身につかない私の微かな努力
最近の私は、週に1-2回程度の軽めの運動をするかどうかの生活が身についてしまい、思っていることに対して実行が伴わない日々が続いていました。
ようやく気温もしのぎやすくなってきて、山には秋の味覚があるかも知れないという思いで、2週間ぶりくらいで近場の山を巡ることにしました。
そして、標準体重から3-4kgオーバーした状態が続いていることもあり、週に2-3日はまとまった運動ができるように頑張ろうと思い始めているこの頃です。
当日の山行の様子
意外といけてる田舎の風景
1-2km程度、町中をランで駆け抜けて登り口にアプローチして暫く歩くと、秋の田舎の風景が現れました。
この先はずっと登りですが、歩きやすい道が続きます。
しばらく進むと舗装された山道の両側には、延々とイノシシの朝食の痕跡が続きます。
気をつけたいイノシシとの出会いについて
イノシシは嗅覚が非常に発達しているため、土の中にいる小さな生き物も嗅ぎ分けて見つけることができるそうです。
イノシシが山道で土を掘り返しているのは、ミミズや昆虫、植物の根、ドングリなどを食べるためだそうです。
早朝に山歩きをすることはほぼないので、未だに山歩きでイノシシに遭遇したことはないのですが、たまにとても新しい掘り返し跡を見るとドキドキします。
山でイノシシに出会った時の対応について
基本的にはクマと同様に、イノシシを刺激せず、距離を保ち、背を向けず距離を取り、落ち着いて行動するのが正しいそうです。
イノシシ対策としても、「熊鈴」は人の存在を知らせるのに有効だと言われています。
万一、こちらに向かって来た場合も、落ち着いてイノシシの逃げ場所を譲るような行動が賢明だそうです。
下手に反撃すると更に興奮して大けがをするリスクもあると言われています。
一般的には、反撃よりも、逃げるか身を守る行動をとることが推奨されているそうです。(知らんけど)
イノシシに対するNG行動
大声を出したり、棒を振り上げたり、石を投げたりしてイノシシを挑発するのは大変危険です。
急に走り出したり、後ろを向くのも襲われるリスクがあります。
イノシシの走る速度は時速40-50km/hだそうですので、走って逃げても無駄なのです。
逆上したイノシシが向かってくることもあるそうです。
ウリ坊を見かけても、近くに親イノシシがいる可能性が高いので近づいてはいけません。
イノシシが「シュー」、「カッカッ」、「クチャクチャ」という音を発していたら、威嚇音ですので注意する必要があります。
興奮していたり、発情期(晩秋~冬)や分娩後で攻撃的になっていたり、至近距離で突然出会った場合には特に注意しましょう。
秋の風景、秋の味覚とのふれあい
暫く進むと、道路わきの茂みにまだ緑色のアケビの実を見つけましたが、残念ながら食べられる状態ではありませんでした。10月半ばでしたが、日当たりの悪い場所ではこんなもんなのでしょうか。
更に進むと秋の田園風景が広がります。
「マルバルコウ」の可憐な花にしばし癒されました。
この先、3か所の道路わきで道端に落ちていたシバ栗を発見しました。
ちょうど三連休直後でしたが、見落としか、新たに落ちてきたのか、秋の味覚を頂戴しました。
季節的には、栗の季節はほぼ終わった感じでした。
そして、少し山の中に入ったところで、ようやく少し熟しかけたアケビを少しだけゲットです。
しかし、残念ながら未だ少し追熟が必要なようなので、試食には至りませんでした。
大きな池の周りを過ぎて、果物や野菜の露店売りが有ったのを思い出し、少し足を延ばします。
その道中では「ムカゴ」を発見して、おやつにがわりボリボリ30個ほどいただきました。
えぐみもなく美味しかったです。
露店売りの店では、野菜や黒豆、柿を売っていましたが、期待してた栗はやはり9月末までに終了したそうです。
茄子と、オクラだけ購入しました。
この日はやや曇りがちでしたが出発時点では爽やかな空気でしたが、帰路につく時間はほぼ正午で、まだまだ厳しい日差しに恵まれました。
さすがにまだまだ紅葉の気配は有りませんでしたが、全体的に爽やかな山歩きとなりました。
カマキリの寄生虫のハリガネムシに遭遇!そこには恐ろしドラマが!
帰り道で、車にひかれたカマキリがつぶれていましたが、そのお腹から出てきたと思われるとても細長いひも状の虫が動いているのを発見しました。(写真が撮れてませんでした)
ハリガネムシというカマキリの寄生虫だそうです。
不思議なことに、そのつぶれたカマキリと二匹のハリガネムシの方に向かって別のカマキリが20cmぐらいの距離まで近寄ってきていました。ハリガネムシがカマキリを呼び寄せたのでしょうか?
その後どうなったのかは確認する事なくその場を立ち去りました。
カマキリに寄生するハリガネムシ:そこにある悲しいドラマとは
実はカマキリに寄生したハリガネムシは、ある時期になると、カマキリの中枢神経系に特定の物質を分泌し、水場に誘導して入水させ、そこでカマキリの体壁を突き破って這い出すのだそうです。
カマキリの個体への寄生率は、季節や地域で異なり数%~数十%だそうです。
そして悲しいことに寄生されたカマキリは、入水させられた挙句に体壁を突き破られたストレスで最悪は死に至るそうです。
ハリガネムシの稀有な生態を知り、カマキリの悲哀を感じた一日でした。
帰り道の神社で手を合わせてこの日の山行を終えました。
まとめ
今回は少し爽やかで、秋の風景や味覚にも接して、大満足の山行でした。
そして、カマキリの悲しい運命に接し、自然界の厳しさを思い知らされたのでした。
これからも、ランやジョグなど少しは出歩く機会を増やしていきたいと思います。
紅葉の季節を控えて、皆さんも秋を満喫しに出かけてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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