こんにちは、充実した趣味生活を楽しんでますか。
定年後の過ごし方を模索する中で、デジタルコンテンツへの取り組みの一つとして、ネット上で自分が撮影した写真や作成したイラストを登録して販売に挑戦してみました。
目的は、当然お小遣い稼ぎです。
今回は、旅行や山歩きで撮り貯めた写真の中で、「ひょっとしたら売れるかも?」と思うものを登録することにしたのです。
登録するメディア選びや登録の注意点、結果のご報告、そして売れるストックフォトについてご説明していこうと思います。
結果としては少しでしたが意外と売れた喜びと、安定収入の為の課題など多くの学びがありました。
山歩きをしていると、写真を趣味にしているシニアの方は多いように感じます。趣味と実益を兼ねて、ストックフォトに挑戦してみませんか。この記事を参考にして頂けたら、私より成功できる可能性は高いと思いますよ。
選択したメディアへの登録 (AdobestockとPIXTA)
初心者がストックフォトなどに取り組む際は、最初は情報収集がとても重要です。
今回は著作権が自分に残る事や、リターンの大きさ等から、YouTube動画などのお勧め情報をもとにAdobestockとPIXTAを選択してクリエーターとしての登録を行いました。
Adobestockへの登録の概要
Adobestockでは、販売から得た収入が米国の予備源泉徴収税の対象となるため、税金フォームに電子的な入力および署名をしての申請が必要です。この申請は、独力ではかなり難易度が高い為、YouTube動画で丁寧に説明してるコンテンツを探して作業するのがお勧めです。
有効なフォームが提出されていない場合、コントリビューターの収入全体に対して24%の予備源泉徴収税が適用されてしまいますし、適切にこの処理が完了できてないとAdobestockのその先の処理に進めませんでした。
写真の登録枚数の制限は最初は50枚しかできませんでした。とりあえず、保存している私の写真の中で古いものから順に、それなりに「これなら売れるかも」と感じるお気に入りの写真を登録していきました。
登録申請して10日ほどでほぼ全ての申請が承認され無事登録されました。翌日からそわそわしながら売り上げ状況を確認するのですが、うんともすんとも反応は有りません。
その後、半月ほどで申請枠が大きく増え、その後追加で645点の写真と9点のイラストを登録申請し、大半が承認されました。(詳細な登録枠の増加状況は記録忘れで、今となっては覚えておりません)
Adobestockの登録申請枠は、ちょっとした実績(登録申請の実施と、承認率の高さ)が有れば、すぐ大きく増やしてくれるようです。
PIXTAへの登録の概要
PIXTAのクリエーター登録は特に難しいことはなく、手順に沿ってやれば大きな問題は有りませんでした。
PIXTAの初回登録申請の上限は30枚だったのですが、こちらは目先を変えて、写真ではなくAIで作成したイラストを登録してみました。
1か月後には登録枠は50枚に増えました。今度は写真を50枚登録し承認されました。
2か月後には登録枠は100枚に増え、続けて写真を100枚登録します。
そのあとは、「すぐに売れるのでは」という期待を裏切られたこともあり少し意欲が低下し、おやすみモードに突入してしまいました。
PIXTAが面白いのは、登録した自分の写真やイラストを何人が見てくれたのかが確認出来ます。LINEスタンプでは一体何人が見てくれた結果でのお買い上げなのかが分からないのですが、PIXTAでは、現在の閲覧者数を確認できます。
見てもらった上で買ってもらえないのであれば、そこには需要と供給に間に問題がある事が良く分かりますし、見てもらえないという事はタグ(キーワード)設定に問題があるのかもしれず、フィードバックしやすいと思います。
PIXTAの登録後の閲覧状況は写真ごとにばらつきがありますが、登録2か月後でほぼ0~10件で均等に見てもらえていました。
問題はそれで売れるかどうかですが、現実は厳しいという部分と、意外と売れるという両面があります。
私の売り上げ実績のご報告
Adobestockでは登録した写真700枚に対して、1か月チョットで1枚売れました。又イラストも9点登録で、1か月半で1枚売れました。Adobestockは単価が安いので少し売れやすいようです。3枚合計で5.33$(約800円程度)です。
( ↓ 売れた写真とイラストです:現品の画質はもっと高いです)
PIXTAは、ある程度の閲覧記録は有るものの、売り上げは0です。YouTube動画の説明の中に、PIXTAは単価が大きいので、たまに売れるのが大きいので、やってみる価値があるようなことの言及がありました。
正直なところ、PIXTAの方は本来はもっと自信のあるものを登録すべきなのに、個性の強いものに偏った登録となっていて仕切り直しが必要と感じています。
単価が大きいという事は、当然のこととして写真の質が高いことが求められるのであり、PIXTAでの勝負は再チャレンジを予定しています。
売れる写真のコツと重要なポイント
登録するメディアにより、求められる写真の質の高さはある程度変わります(値段に応じて相応の質が必要)が、何より、その画像は誰がどのように使用するのかを理解する事が求められます。
購入してもらうためには大きく二つの戦略が考えられます。
購入者の利用目的を理解した写真である事
こうした画像を購入するユーザーは、ブログやYouTube等のデジタルコンテンツに使用したり、商用目的の背景画像などが考えられます。
特に背景画像として利用してもらうためには、余白箇所を適切に設けることが推奨されています。
また、隙間ニーズを自分の感性で探し出して、そうした写真を撮る事が重要です。
「既に撮り貯めた写真の中でいいもの」を登録して売ろうという視点では、ほぼうまくいかないと思います。
想定したニーズに合う写真を、目的をもって撮り貯めていく必要があると感じます。
何故なら、既に登録された写真は膨大で、特に風景的なものは競争率が激烈であり、思っているより素晴らしい写真がたくさん登録されているからです。
一定の知名度や実績がある人は、ある程度は名前で売れる部分があります。そういう人は、検索して見てもらえるという大きなアドバンテージがあります。
普通の写真を登録したところで名もなき人の写真を見てくれる人が、「果たして何人いるか」という事です。
デジタルコンテンツの本質として、「いいものを作れば売れるというのは幻想である」というのがあります。
つまりデジタルコンテンツの世界では、量が質を覆い隠してしまう問題があるのです。
その点で、PIXTAは見てくれた人の人数が分かるので、自分の写真の需要とのミスマッチが的確に理解できるのでお勧めです。是非、自信のある写真を登録してみましょう。
写真技術とセンスでプロ並みの力がある事
そして、花の写真や風景写真はとんでもない数の登録があり、よほどの写真でなければ、他にもっと素晴らしい写真がいくらでもあるという事実も理解が必要です。
プロ並みの映像技術で勝負できる人は意外と多くありません。私も最初「自分のセンスで戦えるかも」とほぼ無謀な思い込みが酷かったのですが、最初の一か月でその勘違いに気付きました。
写真の技術や感性の部分で戦うのであれば、そうした努力と継続的な投稿やブランディングなどの努力も必要と思います。写真を趣味とする人であれば挑戦する価値がありそうですね。
ストックフォトでは、顧客となってくれる人が何を求めているかを理解し、そのニーズに応じた写真をある程度以上の質で提供できないと、戦って勝者となりお小遣いを得るのは厳し世界という事です。
まとめ
初めての登録では、過剰に自分のセンスを信じて「きっと売れるに違いない」という勘違いした意識が強く作用してワクワクで自信に満ちています。
しかし、1~2ヶ月が経過して誰も買ってくれない事実に直面して、改めて自分の作品を「じゃあ、買いたいと思う程の写真か」という冷静で客観的な視点で眺めてみると、「ごめんなさい」という理解にいたるのです。
例えば、「写真AC」というサイトでも、思いつくキーワードで閲覧できる写真を見ると、中にはすごくきれいでセンスのいい写真やイラストがたくさんあります。
このサイトは、無料の画像サイトで手数料収入になるので安定収入の可能性はありますが、なにしろ単価が安いのと著作権を譲渡する形になるようなので今のところ参加していません。
大切なのは、自分の写真に「需要に値する個性」が有るか、それ以上に「顧客が求めるニーズを踏まえた写真提供が出来ているか」という視点での理解が何より重要なのです。
今回やってみて、売れない写真と売れた写真の違いや、少しは顧客ニーズが理解できた気がします。これはやってみないと判らない部分が大きく、身をもって体験する事には大きな意味があったと感じます。
継続的にストックフォトやイラストでの活動をしようと思うのであれば、こうした経験から顧客ニーズを理解し、自分なりに付加価値を提供できる自信のある方には、大変面白いジャンルだと思います。
写真やイラストが好きな方であれば是非一度取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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