【日光東照宮へ】大阪から車で挑む片道650km旅:シニア夫婦の3泊4日の記録

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人生一度は見ておきたい日光東照宮へ、シニア夫婦が片道650kmの旅を車でチャレンジした記録をご紹介します!

多少の不安を抱えつつ、体力のあるうちに、ずっと行きたいと言っていた日光の観光を決行することにしました。決して楽な道のりではなさそうでしたが、道中の絶景を楽しみながら、充実の3泊4日の旅を満喫してきました。

この記事では、大阪を出発し、道中の新たな地域ごとの景色との出会い、そして感動の日光の観光の記録を、たっぷりの写真と共にご紹介します。

初日:往路の記録(まずは中禅寺湖から華厳の滝へ)

朝は、早めに7時に家を出て、一路第二京阪から、京滋バイパスに向かいますが、朝の通勤ラッシュの時間帯は、いつものように宇治トンネルまではノロノロ運転になります。

伊勢湾岸道

新名神から伊勢湾岸道はスムーズで、岡崎SAで1回目の休憩です。東名を経て新東名へと順調に進みます。長距離ドライブではオートクルーズ機能があると便利で、ドライバーの負担が軽減される気がします。

この日は天気にも恵まれ、富士山が綺麗に雪化粧した姿が青空に映え、疲れも吹き飛ぶほどにテンションが上がります。新清水あたりから御殿場付近まで、ずっと絶景の富士山を眺めてのドライブが続きます。

この日はずっと絶景の富士山

そして、駿河湾沼津SAでは2回目の休憩と早めの昼食です。ここのパーキングでは、お気に入りの海鮮丼、お蕎麦セットを頂きます。ロボットの配膳システムも自然で凄くお利口な感じでした。

SAに就職した優秀な新人の配膳ロボット

御殿場、横浜町田を過ぎ、東京の看板を目指します。気がつけば首都高速に合流し、すぐに東北道への分岐に入りますが、その後しばらくは地下道が延々と続き、「都会は凄いなあ」と妻と感動します。飽きるほど地下を堪能して、ようやく地上に出て、ほっと一安心な感じです。

佐野SAで最後の休憩

そこからも延々と東北道が続き、佐野パーキングで最後の休憩を取り、一路日光を目指します。

東北道から日光宇都宮道路に入り、そこから有名な「いろは坂」を越えると中禅寺湖に到着です。

いろは坂

天気もいいのと、時間も3:30頃なので、かるく「華厳の滝」に立ち寄ることにします。県営駐車場に車を停め、上の展望台から華厳の滝を写真に収めます。平日なので観光客はほぼ外国人です。華厳の滝は1人600円でエレベーターで滝坪と同じ高さくらいまで降りられますが、展望台からもしっかり全貌が拝めるので、節約コースを選択することになりました。

日本三名瀑:華厳の滝

時間も4時前なので、ここからは宿の「休暇村日光湯元」を目指します。

中禅寺湖の入り口:二荒山神社の鳥居

中禅寺湖まででも結構登ってきましたが、休暇村のある奥日光へは更に登ります。幸い道路に残雪はありませんでしたが、宿がある「湯ノ湖」の周囲の遊歩道は残雪で閉鎖中ですし、宿から上の道は冬季閉鎖中のままでした。奥日光を訪ねるのであれば、4月後半か、5月以降ぐらいがいいかもしれませんね。

休暇村は未だ冬のなごり

休暇村は、駐車場から既に硫黄臭がしており、宿の中もほんのり臭気に満たされています。源泉の湯と安定の休暇村の夕食と美酒に初日の疲れが癒されます。

本日の活動時間は延べ9時間少々で、僅かな休憩と、昼食と、華厳の滝を10分程度観光した以外は、ほぼ8時間のドライブでしたが、天候にも恵まれ、特に富士山の絶景と、初めて走る東北道から見る春の景色に癒され、650kmの長距離ながらとても楽しいドライブとなりました。


初日の工程:日光 観光マップより

2日目の観光(日光東照宮、キスゲ平、英・イタリア大使館別荘跡)

2日目も日差しは弱いながら天候に恵まれた中、まずは最大のお目当ての「日光東照宮」を目指します。駐車場の先の階段を上がって暫く進み、宝物館を真っ直ぐ進むと、右手に石鳥居と五重塔が見えてきます。

日光東照宮の石鳥居と左に五重塔

そこから、表門の手前で入場券を買いますが、薬師堂の鳴き龍の独特の音を聞いたり、宝物館の名刀や書や絵巻を見学するには¥2400のチケットが必要です。私は特に宝物館の展示物に感動したので、時間と興味があれば是非そちらをお買い求めください。普通にそれ以外を見るだけなら¥1600チケットで全く問題なく館内の見学ができます。

本殿に至る全ての建築造形には感動ばかりでしたが、特に本殿の天井や柱に施された漆や極彩色の彫刻は、これまでどこの寺社でも見たことがないほどに、正に感動の芸術でした。やはり、ここは死ぬまでに一度は来るべき場所だと改めて実感したしだいです。「三猿」や「眠り猫」も有名ではありますが、東照宮の見どころは外観、内観を含めて、贅を尽くした建築造形ではないかと感じます。

国宝 陽明門
贅を尽くした設え

更に奥社を回ってから、石鳥居まで戻って、ここから、東照宮を正面に見て、斜め左の道に進むと、5分ほどで日光二荒山神社と、日光山輪王寺大猷院の入り口です。

東照宮から二荒山神社へ

どちらかというと、家光公の霊廟の「大猷院」の方が見応えがありました。二荒山神社は、本殿が遠くから一部しか拝めないのが残念でした。

家光公の霊廟:大猷院
二荒山神社:本殿

そして、再び石鳥居まで戻って少し坂を下ってすぐに日光山輪王寺があります。2019年に大修理が完了したそうで、外観は所々に近代建築の表情が少し残念な感じでした。

輪王寺

この辺りで、時刻は正午となり、ここからキスゲ平の「天国の階段」に向かうことにしました。平日ということもあり、山道を30分ほど登った先の駐車場には車は数台でした。

直ぐに正面から階段が始まりますが、200段くらい登ったところあたりから、階段には残雪が目立ち始め、先行者が滑って転んで騒いでいる声が届きます。結局300段を過ぎたあたりから、滑りやすい残雪のせいで妻のトーンが急低下したのと、天気も下り坂だったので、今回のチャレンジはここまでとなりました(多分これは人生で最後のチャンスだったのかもしれません)。

1445段ある天国の階段:途中から残雪

ここから、中禅寺湖まで戻り、英国・イタリア大使館別荘記念公園を目指します。最寄りの駐車場は、「県営歌が浜大型駐車場」になります。駐車場からは徒歩15分程度です。湖畔に贅沢な設えの別荘が2棟、少し離れて建っています。往時の雰囲気に触れられますが、まあ、それだけのものという感想でした。

前イタリア大使館別荘
前英国大使館別荘

駐車場から、徒歩数分の「日光山中禅寺」にも立ち寄ります。ここでは立派な立木観音が拝めますが、ここでの説明は、高価なお守り販売がセットのような雰囲気となっていましたが、私達は華麗にスルーします。東照宮の後で見ると中禅寺は少し感動も控えめな印象です。

中禅寺

この時点で時刻は3時を回ってしまったので、本日はここまでとして、奥日光の休暇村の宿に戻ります。

この日のおすすめの見どころは、もちろん日光東照宮につきますが、次いでのお勧めは東照宮の「宝物館」の書や絵画、そして刀剣などは、興味のある人限定かもしれませんが、とてもお勧めです。あくまでも個人的な好みで言うと、時間がない場合は二荒山神社と日光山輪王寺はパスしてもいいかなという印象でした。

キスゲ平の天国の階段は、残雪という問題があるので、訪問するなら5月以降がよさそうです。

因みに、中禅寺湖周辺には無料の駐車場はなく、県営駐車場が整備されています。15分以内なら無料ですので、トイレ休憩や、少しだけ写真を撮る程度には便利に使用させてもらえます。華厳の滝もエレベーターで下まで降りずに、上の展望台から眺めるだけだったので、結果的に駐車料金はかかりませんでした。

2日目の工程:日光 観光マップより

3日目の様子(戦場ヶ原、龍頭の滝、湯滝へ)

3日目は、あいにく天気は昼前から雨の予報でしたので、8:30には宿を出て、まずは戦場ヶ原の散策をするかどうか様子を見に行きました。しかし、遊歩道には残雪がありそうなのと、人影が殆どないのと、熊出没注意の看板があり、三本松駐車場から展望台の景色を見て満足することにしました。

戦場ヶ原:最終日に改めて撮影

続いて、「竜頭(りゅうず)の滝」に向かいますが、この日も平日なので一番近い駐車場でも車は数台でした。竜頭の滝には、少し歩けば無料駐車場がたくさんあります。竜頭の滝は趣きがありおすすめポイントだと感じましたが、観光客が押し寄せると少し違った雰囲気なのかもしれません。

雰囲気たっぷりの龍頭の「龍頭の滝」

昼前には雨が降りそうな予報だったので、ここからもう一度「華厳の滝」を少し覗いて、湯の湖まで戻り、「湯滝」の散策に挑戦です。実は、今年のこの季節は滝に近い駐車場が雪で閉鎖中のため、下の滝つぼ側からのアプローチができません。一度、「湯ノ湖」まで登り、湖の端の駐車場から階段を下ってみることにしました。

先行者がいたので、どうやら滝つぼまで行ける感じでした。階段の降り口には広い滝の始まりがあり、階段の途中から徐々に迫力のある情景が迫ってきます。滝つぼまで降りて見上げると圧巻の景色です。

写真の印象以上の存在感で雄大な「湯滝」

滝に下る前の「湯ノ湖」側の駐車場では、源泉の硫黄の噴気口の煙突が印象的でした。ここから眺める湯ノ湖は、日差しが戻り趣きのある風景を見せてくれました。

この流れの先が「湯滝」:左は源泉管理小屋

宿に戻った時間は未だ11時まで、しばらくは天気も持ちそうな感じだったので、湯ノ湖の宿側の畔を暫く散策して宿に戻り、コーヒーをいただき小休憩です。

湯ノ湖に佇むカモ

その後、早目の温泉に浸かって暫くすると本格的に雨も降りだし、日本酒を少々いただき、初日の長旅の疲れもあったので、しばしベッドに横になりお昼寝です。実は天気が良くないのもありましたが、初日でまあまあ目的のエリアは踏破していたので、それほど行きたい場所もなく、宿でのんびりすることを選択した次第です。

少しタイトに回れば2泊でも、観光自体は大丈夫かもしれませんが、流石に650kmの長旅ではシニアには疲労感が蓄積されますので、3日目ののんびりタイムは貴重でした。シニアの車旅なら、3泊の予定が無難だと思います。

3日目の工程:日光 観光マップより

最終日:帰路へ(絶景の半月山展望台に立ち寄り)

最終日はもったいないくらいの快晴です。

改めて戦場ヶ原の景色を写真に収め、昨日閉鎖が解かれたばかりの中禅寺湖スカイラインから半月山展望台を目指します。絶好のコンディションの中でのドライブは最高です。土曜日でしたが、流石にこの天気では、もっと他に行きたいところが多いのか、50台収容の展望台には車は数台だけでした。しかし、中禅寺湖を眼下に絶景が広がり、来たかいがありました。

中禅寺湖スカイライン:半月山展望台からの眺め

この後は、この旅で合計2往復した「いろは坂」を下り帰路につきます。

帰路は途中事故渋滞で45分程度のロスがありましたが、それでもすんなり往路より早く帰れたくらいの印象で、気が付けば自宅に到着ぐらいの感覚です。往路は海老名JCTを直進し都心に近いルートでしたが、復路は北側のルートで、海老名JCTで往路に合流し、東名から新東名へと向かいました。残念ながら御殿場あたりでは曇りがちで、帰路は富士山の姿を拝むことはできませんでしたが、充実のドライブとなりました。

高速道路で目にする景色は、往路では様々な景色に感動を覚えながらのドライブですが、帰路は意外とあっさりとした感情になりがちです。往路での伊勢湾岸道や新東名からの景色、初めて見る北陸道の感動は、帰路では「帰るだけ~」の意識になってしまいます。何故なんでしょうねえ。

4日目の工程:日光 観光マップより

まとめ

大阪から日光迄、往復1300kmを超える旅でしたが、往路、復路共に休憩は3回で、流石に「少し遠いなあ」とは感じつつも、道中の景色やサービスエリアでの休憩も楽しみながら、帰ってみるととても満足で楽しい旅の思い出となりました。

70歳前後で、健康に問題が無く、片道8時間の運転がそれほど苦にならないようでしたら、車での日光への旅も楽しい経験です。

尚、私たち夫婦は他の記事でもご紹介の通り、還暦を過ぎてからのランニングや、妻に至っては熱心なジム通いの成果もあり、足腰はかなり健脚な方で、数か所の観光スポットで遭遇した数百段の階段も全く苦になりませんでした。足腰に自信がない場合は、同じ工程では少し厳しいかと思いますので、工程は吟味された方が良いかもしれませんね。

現地での移動を考えると自由度も高く、ドライバーが少し頑張れば、近畿から日光へ車で行くのも悪くない選択肢だと感じました。妻も運転はしますが、今回は私が全ルートを担当しました。

「日光東照宮」は、一生に一度は是非訪れる価値があると強く感じました。皆さんも一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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