【70代から急に老け込む人】:いつまでも元気な人とのたった一つの違いとは

シニアの健康

みなさんの周りにもいませんか?

  • 実年齢より10歳も若く見える元気な人
  • いつも笑顔で、アクティブに趣味を楽しむ人

一方、70代を迎えた途端に急に老け込み、体調を崩しやすくなってしまった人もいるかもしれません。

この両者の間には、一体どのような違いがあるのでしょうか?

実は、その差は特別な才能や高価なサプリメントではありません。
誰もが簡単に実践できる、ある一つの「考え方」と「行動」の差なのです。

この記事では、いつまでも若々しく健康でいるために、今すぐ取り組める具体的な「こと」を解説します。

たったこれだけの「こと」で、私たちは10年、20年先も輝き続けることができるはずです。

健康寿命と平均寿命のギャップ:なぜ人生の終盤はつらいのか?

図表2-1-1 平均寿命と健康寿命の推移|令和4年版厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

5年前のデータですが、男性の平均寿命と健康寿命の差は8.7年(女性は12年)で、平均寿命に対して不健康な状態で過ごす期間が10年前後もあるというのです。
※健康寿命の定義:「日常生活に制限のない期間の平均」のことです

誰も「不健康な状態で人生の晩年を過ごしても良い」とは思っていないはずが、その割にはそのための努力はしてないのではないでしょうか。

この記事では、自分の「人生の後半に責任を持つ」ために実践べきことを考えてみたいと思います。

70代を輝かせる5つの実践:若々しさの秘訣

健康寿命を延ばすために、意識して取り組みたいこと5選

以下の5つの視点が重要なのは間違いありません。まずは知ることが重要です。

  • 積極的に、新しいことに挑戦しましょう
    ・新たな刺激は、心身を活性化させ、意欲の向上にもつながります
    ・脳(特に前頭葉)の活性化により、加齢に伴う記憶力や判断力、注意力などの機能低下を予防する効果が期待できます
    ・新たな出会いや交流の機会も増え、社会参加の幅を広げることができます
  • 適度な運動を習慣化しましょう
    ・運動は、脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を促進し、脳の活性化や認知機能の維持に役立ちます
    ・心肺機能の向上、筋肉量の維持など、健康寿命の延伸に不可欠な体力づくりにも繋がります
     (特に運動は続けることが最も重要です。続けられることを探すのも重要です)
  • 趣味やボランティア活動など、楽しめることを積極的に取り入れましょう
    ・楽しみながら活動することは、ストレス軽減にも繋がり、心の健康を保つ上で重要です
    ・様々な人と交流することで、社会参加の機会を増やし、生きがいを見つけることができます
  • バランスの取れた食事を心がけましょう
    ・特に、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが大切です
    ・高齢者の多い地域の食事習慣を参考にするのも良いでしょう
  • 人とのつながりを大切にし、社会参加を積極的に行いましょう
    ・地域活動やボランティア活動など、様々な形で人との繋がりを持つことは、孤独感の解消や心の健康維持に繋がります
    ・オンラインツールを活用し、遠方の人との交流を楽しむこともできます

特に大切なのは、運動機能認知機能の維持向上に違いありません。

「わかっていても実行できない」のはなぜ?2つの欠落

なぜできないのか?それは、次の二つへの思いと決意が欠落しているのではないでしょうか。

  • 自分が10年先、20年先にどのようにありたいかを考えているか?
  • そしてそのためには、自分が「今」すべきことは何かを知り、実行できているか?

今の自分の幸せをむさぼる」のではなく、「明日の自分のことも考えて、今を楽しく充実して過ごす」ことが人としての責任かもしれません。「未来」は、今の延長上なのです。

一定の努力を意識しなければ加齢に伴い体の機能は確実に低下し、昨日より出来ることが減っていきます。

答:70代でも若々しい人は、そのことを知っていて「今日」すべきことを「楽しみながら」実践しています。

あなたも、この「楽しみ」に参加してみませんか?

70代の崖問題:「実践できな人」に訪れる残念な将来

ところで、皆さんは「70代の崖(ガケ)」という言葉を聞いたことはありませんか。

70歳を境に、健康状態や認知機能がそれまでのペースに比べて急に低下し、日常生活に支障を感じるまでに質が大きく変化すると言われています。

具体的には、歩行速度筋力バランス感覚記憶力判断力注意力など心身の多くの機能が急に低下したと感じる人が増えてくるのです。

今まで通りの生活だと、70才を過ぎると急に老け込む理由

60代を過ぎると、人は生物としての機能が下記の通り、様々な面で低下しいわゆる「老い」の状態を迎えます。

  • ホルモンバランスの変化:女性ホルモンや男性ホルモンの分泌量が低下し、代謝が低下したり、骨密度が低下したりするなど、身体機能に大きな変化が現れます
  • 細胞の老化: 細胞の分裂能力が低下し、組織の再生能力が低下します
  • 臓器の機能低下:心臓、肺、腎臓などの臓器の機能が低下し、体の働きが鈍くなります
  • 筋肉量の低下:運動量の減少に伴い筋肉量が低下し、基礎代謝が低下します
  • 骨の強度低下:運動、食事の両面から骨密度が低下し、骨折のリスクが高まります
  • 食生活の変化:歯のトラブルや消化機能の低下により、栄養バランスが崩れることがあります
  • 睡眠不足:寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりすることが増え、睡眠の質が低下します
  • 孤独感:家族や友人との別れ、社会とのつながりの希薄化などにより、孤独感を感じやすくなります
  • 認知機能の低下:脳の使い方が偏ると、認知機能が低下しやすくなります
  • 意欲の低下:これまで行っていた活動ができなくなったり、将来への不安などから、意欲が低下することがあります

60代以降とそれ以前では、生物学的には大きな変化があるということです。

加齢に伴い体の機能が低下してしまうのには明確な理由があったのです。しかし、それは努力で克服できることでもあるのです。

知っておきたい『老い』のメカニズムと予防策

加齢に伴う身体的な変化は20代がピーク

エストロゲンや、テストステロン成長ホルモンDHEAなど、様々なホルモンが、ほぼ20代までがピークで、その後加齢に伴い減少していきます。

総テストステロンの基準値は、2.01~7.50 ng/mLで年齢による大きな差はないと言われていますが、遊離テストステロンでは、下記の通り、加齢ではっきりした減少傾向がみられます

日本人成人男子の遊離テストステロンの基準値の設定 (jst.go.jp)
  • 成長ホルモン小児期から青年期にかけて分泌量がピークに達し、その後は徐々に減少する
  • DHEA(デヒドロエピアンドロステロン):20歳代以後において、加齢とともに直線的に減少する

これらのホルモンの減少は、性機能の低下、筋肉量の減少、骨密度の低下、免疫機能の低下など、様々な身体的な変化を引き起こす可能性があると言われています。

しかし、これらの低下が直ちに「老化」の代名詞、ということではなく、日常的な運動を始めとした、より良い生活習慣を続けることで、60代以降の心身の機能低下は予防できる可能性も指摘されています。

生活態度の課題:漫然と過ごすことのマイナスな効果

表現は悪いですが、「無為でダラダラと受動的な生活」を送ると、現状維持どころか、下記のようなマイナスなことが起こるとも言われています。

  • 脳の衰え: 新しい刺激がない状態が続くと、脳の活動が低下し、神経細胞の数が減少しやすくなります
  • 認知機能の低下: 記憶力や判断力、注意力などが低下し、認知症のリスクが高まります
  • 意欲の低下: 日常生活が単調になり、生活に張り合いを感じにくくなり、意欲が低下する可能性があります
  • 孤独感: 人との交流が減り、孤独感や孤立感を抱きやすくなります

加齢に伴う機能低下(老化)が着実に進み、70の崖から転げ落ちてしまうかもしれません。

もし体力的な問題があるとしても、学習や文化的な趣味などに挑戦するのはとても意味があることなのです。

新たな取り組みを続けることで脳内に生まれる良い効果

そして、何か建設的な取り組みには「プラスの作用」があるとも言われています。

  • 脳の活性化:新しいことを学ぶ、挑戦することは、脳を刺激し、新たな神経回路を形成するきっかけとなります
    ・これにより、脳の機能が活性化され、認知機能の低下を予防したり、改善したりする効果が期待できます
  • 記憶力の向上: 新しいことを学ぶ過程で、記憶力を高めるトレーニングになります
    ・特に、エピソード記憶(経験に基づく記憶)や手続き記憶(自転車に乗るなど、身体を使った記憶)が向上し、物忘れの予防につながります
  • 創造性の向上:新しいことに挑戦することで、固定観念にとらわれず、多角的な視点から物事を考えられるようになります
    ・これにより、創造性や問題解決能力が向上します
  • ストレス軽減:新しいことに取り組むことで、達成感や充実感を得られ、ストレスが軽減されます
    ・また、趣味や活動を通して人との交流が増え、孤独感を解消することもできます
  • 意欲の向上:新しいことを学ぶことで、自己肯定感や達成感が高まり、意欲的に生活を送ることができるようになります

具体的にどのような活動が有効なのか

新たな取り組みの具体例

  • 学習:語学学習、楽器演奏、絵画など、新しいことを学ぶ
  • 運動:ウォーキング、体操、ダンスなど、体を動かすことは脳にも良い影響があります
  • ボランティア:地域活動やボランティア活動に参加することは、他社とのかかわりの点で脳にも良い取り組みです
  • 趣味:料理、読書、旅行など、自分の好きなことを楽しみましょう
  • 社会参加:コミュニティセンターや公民館の活動に参加するのも良い効果が期待できます

新たな取り組みを続けることは、単に楽しいだけでなく、脳の健康維持生活の質の向上に大きく貢献します。

全てに言えるのは、大切なのはそれを「楽しむこと」です。

まとめ

途中でも書きましたが、今を大事にして「この先の心身の健康のために必要なこと」を考えて実行し続けることが重要なのではないでしょうか。

今を大切にできないと、未来を輝かせることはできません。

今を漫然と過ごした先には介護生活が待っているだけかもしれません。

「今」は20年後の自分を映す鏡と考えて、微速でも前進を続けたいと思います。

今日から未来の自分を大切にする一歩を踏み出しませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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