先日、とあることから、幸運にも会員制リゾート施設に宿泊する機会を得ました。
普段は休暇村などで楽しんでいる私にとって、今回は特別な体験となりました。
今回の訪問ではそうした場所とは少し趣が異なり、また、普段の生活とは大きく異なる質の空間で過ごす中で、様々なことを考える機会となりました。
この記事では、その特別な空間での体験を通して感じたこと、考えたことを共有したいと思います。
旅の記録
今回は年の瀬も近い季節でしたので、今年一年の振り返り意味で、家族の大忘年会の場として楽しませてもらうことにしました。
本当は、早目のチェックインで、ゆっくり過ごしたかったのですが、息子の仕事の都合で集合が遅くなり、宿についた時には既に17時半頃となっていました。到着時はすっかり夜の帳に包まれてしまった感じです。
まずはチェックイン
まずはエントランスに向かう前にゲートでのお出迎えがあり、エントランスでは、ドアマンの方々の丁寧な出迎えを受け、荷物を預けます。
受付担当の息子が車をパーキングに移動させている間、フロントのソファに腰かけて、初めて見る光景を写真に収めていました。
お部屋に向かう景色
ロビーから部屋に向かうアプローチも、高級感が溢れ出しています。
重厚な大理石に彩られた空間は、非日常的な雰囲気を醸し出していました。それは、普段の生活とは異なる特別な空間体験でした。
立派なインテリアの数々。どこまでもつづく重厚感漂う大理石のお出迎えです。
長いアプローチをへて客室エリアに向かいますが、ここにもカードキーのゲートがあり、セキュリティはかなりしっかりしていますね。
いよいよお部屋へ
リビングはそれほど広くないのですが、彫り上げ天井のベッドルームが二つあり、4人でゆったり寝られます。
リビングは家族団欒の場となってしまったので、写真は一部のみとなりますが、落ち着いた雰囲気の空間でした。
窓の外には海が広がっているのですが、暗くて遠くに明かりが見えるだけです。
私たちは入ってませんが、部屋のお風呂はこんな感じで、洗面所とはガラス扉で仕切られています。洗面所のミラーの照明もフレームラインのLED照明です。
アメニティもあくさんあり、やはり高級感たっぷりです。
トイレもゴージャスでしたが、写真は撮り忘れました。
しばし館内の散策
今回の夕食は、19時からレストランのビュッフェを予約してましたので、僅かな時間を惜しんで夜の館内散策の様子をお伝えします。この間、旅の疲れを癒すため、私は一人部屋で食前酒としてビールをいただくことにしました。
夕食の情景
夕食のビュッフェはこんな感じで、やはり相応の雰囲気がありますね。
奥の方の席には、学会後の夕食といった風情で、スーツ姿の人たちが食事をしていました。
ビュッフェには新鮮な魚介やステーキなど、豊富なメニューが並び、舌鼓を打ちました。
客層としては、やはりそれなりの感じの方々が多そうですが、私たちのようにご招待された、いわゆる庶民テイストの方々もチラホラ見かけましたので、意外と落ち着いて食事ができました。
過去一でお気に入りとなったお風呂へ
お風呂へのアプローチはこんな感じで、質感は高めで、飽きさせない空間デザインが印象的です。
浴室は写真は撮れませんが、洗い場は完全個室で、長めの大理石のカウンターが椅子として使え、楽な姿勢でシャワーを浴びることができます。
そして何より、最高なのは露天風呂の眺めです。これまで訪れた多くの露天風呂の中でも最高にお気に入りの、雄大で落ち着いた眺めで、夜も朝も最高の気分で楽しめました。
もちろんサウナも充実しており、サウナ用のガウンも準備されています。屋外のソファベッドでのくつろぎのひと時は格別です。
浴室からの眺めに近い風景はこんな感じです。アングル的にはもう少し目線が低く視界が開けていて、遠くまで海が見通せます。
朝食も落ち着いて
明るい時の館内の様子
明るい日差しの下で見ると、改めて贅沢なつくりであることが分かります。
体験を通して感じたこと、考えたこと
たまには、こうした、ある意味での非日常空間を体験するということは得難いことで、とても有難いことです。
サービスの質も、洗練されていて、この空間にふさわしく質の高いレベルのものだと感じます。
多くの人が滅多に経験できない高級リゾートの雰囲気に触れた喜びや、感動的な建築装飾や優美な外観の「特別感」から感じる喜びを満喫できたと思います。それは本当にそう思います。
しかし、ナチュラルに「ゆっくりくつろげて居心地がいいか」というと、少し違ったのかもしれません。
決して、ひがみや負け惜しみということでないのですが、絵にかいたような庶民の私には、少し落ち着かなかったのかもしれません。
違和感の正体
必ずしも、「ゆっくりくつろげて居心地が良かった」わけではない理由は、何だったのでしょうか。
単に環境への慣れと言ってしまえばそれまでですが、それだけではなさそうです。
一つは、非日常的な空間と、自身の内面とのギャップに戸惑いを感じたのかもしれません。
充実感とか、豪華な経験感は十分に感じられて嬉しいという気持ちと、同時に自分の内面の成長の未熟さとのバランスの不均衡に対する後ろめたさなのでしょうか。
そして、もう一つは私のこだわりでもありますが、建築の美しさに対する価値観の面で、高級感があることは理解できるし、素晴らしいと素直に感動するものの、必ずしも好きな調和ではないのです。
私は、寺社仏閣のような悠久の美に価値を見出すため、近代建築の表層的な豪華さには、必ずしも心惹かれないのです(あくまでも個人の好みの話です)。
更に、格調高いサービス感を十分に感じ満足しつつも、この空間の質との対比という意味では、日常に近い内容と感じる面もありました。洗練されたサービスを受けたのは間違いないと思うのですが、どこか形式的な印象を受けた部分もありました。
自分の内面の質の問題を解決してから、論じるべきことかもしれませんね。
自らの有りたい姿、生き方を考える
一方で、もちろん、自分がこうした場所にふさわしい身なりでもなく、内面の高尚さもなく、相応の所作、作法を身につけているわけでもないので、そうした精進の未熟さへの振り返りも重要です。
私の場合は、こうした空間にふさわし人間になりたいという振り返りにはなりませんが、「良い年の取り方をした」と言われる年寄りになりたいものです。
今回の経験を通して、様々な価値観に触れ、視野を広げながら、自分らしく生きる道を模索していきたいと感じます。
自分の選択肢を広くしていくためには、こうした得難い経験は貴重で得難いものだと、強く感謝した旅となりました。
まとめ
今回は、ご縁があり、「ラグーナベイコート」に宿泊する機会を得ました。
リゾートトラストという会社が運営する施設の中でも上級グレードの施設のようで、権利を持つ方の招待が無いと私たちが訪れることはできません。
日常に戻った時に、この日の出来事は懐かしく思い出されます。
この経験を糧に、日々の生活をより丁寧に、そして豊かなものにしていきたいと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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