簡単なLINEスタンプの作り方紹介 ~意外と売れます:初売り上げの感動、利益もご報告~

学び・雑記

こんにちは、皆さんはLINEスタンプを作ってみたいと思ったことはありませんか。

今回挑戦してみたのですが、意外と簡単にできるのでご紹介しようと思います。

しかし、巷の話では既に世の中には1500万セットをこえるLINEスタンプが登録されており、お小遣い稼ぎでやるにはオワコンの世界と言われています。

やってみないと判らないという事で真偽の確認も兼ねてやってみましたので、その顛末をご紹介します。

この記事では、私がLINEスタンプ作成に挑戦した経緯と、その過程で得た知識と経験を共有します。

素人がスタンプを作成し、初めての売り上げを得るまでの道のりと、その過程で学んだ教訓について詳しく説明します。

LINEスタンプ作成の私のアプローチ

LINEスタンプを作ってみようと思い立ったのは、AIのお絵かきが意外とレベルが高いので、これならほぼ絵心のない私でもスタンプが作成できるのでは、という単純な思い付きからでした。

LINEスタンプ登録に向けて、実施した内容は以下の通りです。まあ、地道にやれば特に大問題ということはなかったですが、それぞれ慣れるまでには試行錯誤は必要で、初登録までには1週間ぐらいかかったような気がします。

「LINE Creators Market」にアクセスしてクリエイターの登録

登録は「LINE Creators Market」で検索してアクセスすれば普通にできました。

これは、地道にやれば特に問題なくできたと記憶しています。入金用の口座設定も出来ました。

AIでキャラクターとコメントに応じた表情の画像を作成

「copilot」というマイクロソフトの無料で使えるAIを使って、キャラの具体的な特徴を説明する指示文(プロンプト)を作成して、キャラと表情を作画してもらいます。

例えば、「かわいい黒い猫が、楽しそうに走っているアニメ画像を作画して」と書くだけでも、それらしい絵を描いてくれます。

もう少し、具体的な手順や注意点などは、後ほどご説明しますが、簡単なのでまずは何か書かせてみましょう。

作成したキャラクター画像とコメントを編集ソフトでデザイン調整して作成

編集ソフトの「ファイアアルパカ」を使って、キャラクター画像とスタンプのコメントをデザイン調整して「LINEスタンプ」用のファイルを作成します。

編集ソフトは、キャラの画像の編集と、コメントの入力が主な目的になります。

残念ながらAIの作画機能では、現時点では、そのまま登録できるコメント付き画像も、PNG(透過)画像も作成・保存できないからです。

ファイアアルパカは、今回の挑戦のために初めて勉強したのですが、このお絵かきソフトはとても面白くてすっかりお気に入りでお勧めです。

ファイアアルパカでの具体的な手順やコツは後ほどご説明します。

できたデータを「LINE Creators Market」で登録

データが出来てしまえば、登録は簡単です。

登録は簡単なのですが、面倒なのが「タグ」設定で毎回キーワードを選択して打ち込みました。
きっともっと楽な方法が有る筈と思いながら、猿のように作業を繰り返していました。

登録する画像サイズなど注意点もありますので、スタンプ作成の手順に関しては、後程少しばかり補足ご説明します。

結果報告 (何とか売れましたが!)

開始二週間ほどで、自分なりにある程度まともな8アイテムを登録した頃に、ようやく初めての売り上げがありました。この時は本当に努力が報われて大感激したのを覚えています。

この後はせっせと新たなキャラクターをつくり、最初の2か月でほぼ現在の登録数になりました。そして、4か月が経過した現在は、登録した半数で複数のお買い上げがあり、合計で20個ぐらい売れましたが、総売り上げは1000円にあと少し届かないのが実情です。

私は1セット32枚の構成で頑張ったので、編集、登録で1セットに丸一日くらいはかかりました。

その前に32枚の倍くらいの様々表情の作画と、そのPNG化にそこそこ時間が必要でした。

1セット250円のスタンプでも、なんと私に入るのはたった88円、残りはLINEとアップルがピンハネです。「素敵なビジネスモデル」ですが、予め分かって参入しているので文句は言えません。
(写真は最初に売れたスタンプです)

因みに、作品一覧はこちら「ユルかわスタイルのLINE スタンプ」です。

見るだけなら一切費用は発生しないので、お気軽に気になるキャラ(もしあれば)をタップしてみてください。

下にスクロールするだけで、キャラごとに下記のような32個のコメント画像をご覧いただけます。
このブログに戻るには、ウィンドウ左上の「←」を1,2回クリックすれば元のこの画面に戻ります。

一つの判断基準として、この程度の出来なら、この程度の結果になるという意味では、ご参考にして頂けるのではないかと思います。

膨大な数に埋もれて、検索で見つけてもらえないという巨大な壁

スタンプが売れるかどうかの最大の課題は、市場にスタンプが多過ぎて、それらしいキーワードで検索しても、自分ですら自分のスタンプにたどり着けないのが実情なのです。

実は、登録して暫くはボチボチお買い上げの実績が上がるのですが、登録後2、3か月以上経過すると、全く音沙汰が無くなります。

おそらく、仕組み的に、登録後しばらくは検索に引っ掛かりやすいようになっているのかもしれません。

ある程度の知名度で、ブランディングに成功している人は、継続的な訪問者があり安定して売り上げにつながるのかもしれませんが、名もなきクリエーターは、改めて自分のスタンプを検索で見つけてもらうことは恐ろしくハードルが高いのが実情です。

そして、スタンプのボリュームゾーンのユーザーは若者であり、スタンプのセンスが重要で、おじいちゃんのセンスのスタンプがいくらかでも売れたのは奇跡かも知れません。

たまに私のLINEスタンプを奇跡的に見つけてくれた方がお買い上げいただくと、全くダメではなかったのだと、自らの創作したものが愛おしくなるのも大きな成果かもしれません。

たまに対面で若い方に作品を見てもらうと、「かわいいー」とか言ってその場でお買い上げのケースも何回かありましたので、作品の質としては全くダメダメということではなかったのではないかと信じたいです。

その後はスタンプ作りにも飽きてきて、別のデジタルコンテンツに挑戦し始めた次第です。
この売り上げではモチベーションの大幅ダウンは仕方ないところですね。

何とか多くの方の目に留まるようにSNSなどでの宣伝もしたいとか思った時期もありましたが、当面は他に興味が移り優先順位が低くなってしまいました。

もともと、「SNSなどで自分で何らかのプロモーションをしないと売れない」という情報は認識していたのですが、やってみて自分の経験として「厳しい現実」と意外な成果を経験することが出来たのが何よりの成果でした。

LINEスタンプをやってみようと思う方へのご注意

LINEスタンプ作りのとっかかりの情報として、YouTube動画を参考にする方は少なくないと思いますし、私もそうでした。

しかし、YouTubeのLINEスタンプの動画は、視聴者のことをまじめに考えて作られているというより、再生回数を稼いで収益を追求したものが圧倒的に多いというのが私の率直な感想です。

私の経験上は、残念ながらYouTube動画を真に受けてその通りやっても、まともなものは出来ませんでした。

自分でいろいろ調べてやっとまともなものが出来ました。

最初の登録では、YouTubeの「適当に作ってサクッと登録しましょう」的なガセ動画に騙されて、売れるはずのないPNG(透過画像)でもない画像を編集して登録してしまったこともありました。

YouTube動画を参考にするのであれば、部分的な情報源として割り切って利用するのが良いと思います。

AIでの作画の課題 (PNG出力が出来ず、キャラクターが不安定)

AIに指示文を作成してキャラクターとそれぞれのコメントに対応した画像作成

AIへのキャラクターの特徴や、ポーズ、表情の指示は、単に具体的に丁寧に表現するだけです。

いわゆるプロンプトと呼ばれる部分で、当時は英語で指示文を書いた方が良いという情報があり、少々手間がかかっていました。

現在のAIのcopilotでは、日本語だけでも問題ないようです。(2024年7月現在)

キャラクターの再現性のむつかしさ

画像ファイルを作成する上で、AIに毎回同じキャラクターで、異なる表情を作成してもらうのは、出来るだけ細かくキャラクターの設定を行い、表情・感情・付帯状況だけを変えるように指示を出す必要があります。

キャラクターの再現性も、有料版のGTP4なら、プロンプト次第で安定した再現性を確保できるのかもしれませんが、無料版のcopilotではある程度の努力が必要でした。

気に入った画像が出来たら、画像横の↓マークをクリックして保存しておきます(パソコンのダウンロードフォルダに記録されます)。

AIの作画からPNGファイルを出力が難しい

画像ファイルを作成する上で、AIに「背景を透明にして」と指示すると、一見透明なような画像イメージで作成してくれたりしましたが、実は2024年1月頃の事情としてはcopilotの出力画像はPNGでは保存できず、全てJPG画像だったのです。
当初はそれに気づけずに、無駄な編集作業を繰り返していましたが、これは「おかしいな」と思うにいたりAIに確認すると、当時はPNGファイルでの保存は出来ないと回答がありました。

そこで、アイフォン上でAIで希望の画像を作画して、スクリーンショットで保存した後で、アイフォンのキャラクター抽出機能で、画像ごとにキャラクターを抽出して保存するという、暇な人しか出来ないような作業でPNGファイル化していました。

現在(2024年7月)の無料版のcopilotでの作画でも、背景を透明画像の指示をしても「なんちゃって透明画像」で、実際には不透過の格子画像のままでした。

使用するAIツールによっては直接PNGファイルが出力できるのかもしれませんが、未だにその状況には到達できない私でした。

キャラクターの表情とコメントの重要性

編集作業での話になりますが、私なりに気を付けているのは、キャラクターの表情とコメント内容がどれだけ的確で、且つ出来れば少しの面白さがあるかどうかです。

そのためには、コメントはリスト化して、想定ターゲット層に向けたコメントを何度も見直します(少し若者寄りで編集したつもりです)。

又、キャラクターの表情に対応するAIへの指示も重要で、出来るだけ多くの表情を作り、作成したキャラの表情に「的確にハマっている」コメントを当て嵌めます。

見返してみるとまだまだですが、この作業も自分の感性を見直す上でも楽しい作業です。

最近はcopilotでの作画をしてないので、たまには新作に取り組んでみようかなと、このブログを書きながら思う今日この頃です。

「ファイアアルパカ」(画像編集ソフト)の簡単説明

画像編集ソフトの「ファイアアルパカ」ですが、LINEスタンプの画像編集程度であれば、YouTube動画を参考に数時間の練習で作業は出来るようになると思います。

このソフトは、レイヤーという概念の理解が必要です。上のサンプルの右中央がレイヤーイメージです。簡単に言うと、上から順にテキストの画面、キャラクターのPNGファイル、370✖320のキャンパスになっており、それぞれの透明なシートを重ねたイメージです。

これも、具体的な事例を少し練習すればすぐに慣れて理解できるのではないでしょうか。

私なりの簡単な「ファイアアルパカ」での編集手順は以下の通りです。ご参考になれば幸いです。もっといい方法があるかもしれませんが、最低限の作業は問題なくできると思います。

  • LINEスタンプの出力サイズ(370✖320)に合わせて、新規ファイルを作成する。
    他にメイン画像(240✖240)やtab画像(96✖74)も必要です。
  • 作成したPNGファイルを開いて、「編集」で「コピー/レイヤー」を選択する
  • 「untitled」のシート(作成した370✖320のシート)を選択し、「編集」で「貼り付け」を選択し
  • その状態から「選択範囲」「変形」を選択し、開いたファイルのコーナーの□マークをドラッグして、予め設定した370✖320の中に納まるように縮小(又は必要なら拡大)して、位置もドラッグして移動調整します。
  • 最終登録時の注意として、ファイルサイズ(370✖320)に対して、PNGの画像ファイルが全周で10PIXEL程度の余白が必要だそうですので、この調整時に目視で10pixelの余白が確保できたと思う大きさに調整しておきます。
    ※注意1:大きさと位置が決まったら、必ず「enter」キーを押して確定操作します。
      (確定せずに次の作業に進むと、画像サイズと位置がもとに戻ってやり直しとなります)
     注意2:大きさと位置はこの後で追加する、コメントの位置や大きさをあらかじめ想定して調整します。
      (慣れれば、そのあとの再調整が位置移動だけで済むので手間が省けます。)
  • メニューの「T」マークをクリックし、画面上の想定位置をクリックしてテキストを入力します。
    テキストを入れた位置をクリックすると、テキストボックスが現れますので、下記のとおりコメントの文字を修飾・調整します。これは、いろいろやって試して、お気に入りを作りましょう。
  • 縦書きと横書きは、フォントの選択で「@」マークがあるフォントを選ぶと縦書きになります。

まとめ

LINEスタンプの作成作業は、若干の創作性もあり、作業としてはそこそこの手間がかかり、忙しい人には成果面が厳しいのでお勧めできませんが、やってみて楽しく、それなりに得る物もあるので、時間がある人はやってみてもいいのではないかと感じました。

結果的には時間の浪費みたいになりましたが、初期費用は0円ですし、何より「最初の売り上げ」は本人にしか分からない喜びがあります。
金銭的には全く妙味はないので、お小遣い稼ぎとしてはほぼ無意味な活動となりました。

しかし、今後、何かのきっかけで認知度が上がるようなことがあると、多少はお小遣いにつながる可能性もないとは言えない楽しみもあります。(全く期待してないので、大丈夫ですが)

これだけのことをするのには、それなりのお勉強も必要ですので、少なくても頭の体操にはなりました。今後も、しばらくは似たようなデジタルコンテンツへのアプローチを頑張ってみようかと思います。

LINEスタンプ作成は時間と労力を必要とする作業ではあるものの、新しいスキルを学び、自分の創造性を試す機会でもあります。

少なくても自分だけのスタンプが無料で作れるのも興味深くないですか。
気が向いたら、あなたも是非一度LINEスタンプ作成取り組んでみませんか。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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