【滋賀・油日岳】忍者の聖地を登る!油日神社と御神体の神秘にふれる山旅

山歩き

滋賀県甲賀市──
忍者の里に、山そのものが神として祀られる「油日岳(あぶらひだけ)」があります。

かつて甲賀忍者たちは、この山を修行と祈りの場として敬ってきました。
山頂には油日神社の奥宮があり、いまも「御神体の山」として静かな信仰が息づいています。

登山道には滝が流れ、岩場を渡る尾根道もあり、まるで忍者の修行道を歩いているかのよう。
一歩ごとに緊張感と静けさが交錯し、自然と心が研ぎ澄まされていきます。

下山後には、不思議と心が整うような感覚を覚えました。
この記事では、油日岳の歴史と信仰、登山道の魅力、そして神社で感じた“祈りの空気”を紹介します。

油日岳へのアプローチ

大阪方面からだと、滋賀県の草津駅から草津線で向かうか、木津から加茂経由で関西本線で柘植方面を目指します。

関西本線で加茂経由のルートでは、一両編成のディーゼル車両はほぼ満員でした。

久しぶりにディーゼルのエンジン音で、木津川沿いを懐かしい振動を楽しみながらゆっくりゆっくり進みます。

笠置キャンプ場では、この日も日曜日とは言え数百台の車で大盛況の様子が車窓から伺えます。

大人気の笠置キャンプ場:Googleマップ

一時間ほど汽車に揺られて、ようやく柘植駅に到着し、ここからようやく緩やかなハイキングが始まります。

柘植駅は、伊賀市と甲賀市の両方の市の境界線上に位置しているようで、伊賀忍者と甲賀忍者の両方の歴史や文化がある忍者の町のようで、駅にはどちらともつかない忍者がお出迎えしてくれています。

油日岳へのルートと工程:沢の渡渉を繰り返し、多くの滝がお出迎え

柘植駅から下の地図のトイレマークの駐車場までは、緩やかなトレッキングが続きます。

YAMAP

油日岳までは、高低差は300m程度で厳しい工程ではないのですが、何度も沢を渡りながらいくつもの滝が出迎えてくれます。

そして、道はところどころ少し分かり難く、足場の悪い箇所も少なくありませんが楽しいコースです。

滝の数は写真の数倍はあり、それだけでも楽しめるコースという印象でした。

山歩きの道としては変化に富んでいて、とても楽しい山行となりましたが、比較的急な登りだったかもしれません。

天気は良く過ごしやすい気温だったのですが、前の日の雨で湿気が多く、あまりさわやかという感じではなかったのが少し残念でした。

二時間ほどで、あっという間に山頂に到着し、ここでビールで乾杯と昼食タイムです。

途中には、「LAKE BIWA 100」の標識が見られました。

LAKE BIWA 100」は、関西屈指の山岳エリアを169km、累積標高10,500mという過酷なコースを駆け抜ける100マイルレースです。

滋賀県の琵琶湖周辺の山々を舞台に、その壮大な自然と過酷なコースが魅力の大会となっているそうです。

以前にテレビで見たコースを今日歩いたかと思うと若干感慨深いものがありました。

我々が散策した約1週間後にこのレースが開催されたようです。

この先は、油日駅に向けての下りとなりますが、下り道もやや急傾斜が続く道で、全般に杉林の道でした。

暫くすると林道に合流して、そこからは穏やかな道が続きます。

途中で、シバ栗の木がたくさんありましたが、まだ季節は早かったようで、栗拾いは出来ませんでした。

その代わりに、アケビを二個ゲットしました。

周囲にはまだ青くて、小さなアケビはたくさんありましたが、食用には厳しそうでした。

この先少し歩くと、突然のように街並みが現れ、油日神社の看板が見えます。

油日神社は由緒ある立派な神社

油日神社の楼門廻廊本殿は、国の重要文化財に指定されており、中世の神社建築様式を伝える貴重な文化財だそうです。

又、油日神社は聖徳太子が社殿を建立し、油日大明神を祀ったという伝承もあるようです。

平安時代の元慶元年(877年)に油日神が神階を授けられたことが記されており、国史に見られる古い神社として知られています。

明応年間(1495年頃)に建てられた本殿は、近隣の多くの武士たちが力を合わせて寄進したもので、戦国時代には、油日神社が甲賀衆たちの拠り所となっていたと言われています。

油日神社は、建造物として歴史的に見どころ満載でかなりお勧めのパワースポットでした。

御朱印もあります。(お連れの方は、通常価格500円のところ、特別に300円でいただけたそうです)

まとめ

近畿からは少し遠かったですが、油日岳と油日神社はお勧めのコースでした。

帰路は草津駅で途中下車して、3人で盛大に反省して締めとしました。

そろそろ紅葉も始まり、秋の散策に絶好の季節となりました。

皆さんも、いろいろな発見と出会いを求めてお気に入りの山歩きをしてみませんか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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