いま人気の「熊野古道」、歩いてみたいと思いませんか。しかし、「アクセスが難しくルート選択が難しい」とよく聞きますね。
そこで今回は、休暇村での安らぎと、熊野古道の周辺の名所を簡単で贅沢に巡るプランをご紹介します。熊野古道に親しむとっかかりとしては最適ではないでしょうか。
熊野古道のルートとしては、大門坂から中辺路の趣きのある石畳の道を登り、まずは熊野那智大社をお参りします。そこから、那智の滝に少しくだるという見どころ満載のコースです。
今回の熊野古道の中辺路部分の所要時間は片道30分程度で、那智の滝巡りを含めても往復で2時間ほどの工程(プラス各所の観光時間)です。
そして、宿の休暇村南紀勝浦は、海を臨む露天風呂が最高で、料理も海の幸は他の休暇村と比べても一クラス上の感想でした。
皆さんも是非一度、この景勝とグルメを体験してみませんか。
熊野古道の中辺路を歩いて熊野那智大社へ
中辺路へのアプローチ:ルートマップ
車でも、バスでも最寄りは「大門坂駐車場」がお勧めです。なぜなら、「大門坂石碑」から熊野那智大社に続く、中辺路のルートは外せませんから。
ただし、脚力に自信がない場合は、「熊野那智大社」「那智の滝」共に最寄りのバス停があります。

大門坂駐車場から熊野那智大社へ
熊野古道の「中辺路」の大門坂に向かう駐車場からの景色は、山桜と新緑が青空に映えて最高の季節でした。


熊野那智大社に向かう約1.3kmの道は、昔のままの石段が残る名勝で、道中の両脇には樹齢800年にも及ぶ楠の木の古木に接することが出来ます。

大門坂から続くこの道は、両側に巨木がどこまでも続き歴史の息吹を感じさせてくれます。実際に歩いてみると、ここだけでも満足できるほどの重厚感があり、間違いなく歩く価値ありです。
平日ならすれ違う人も少なく、存分にその趣きに浸れます。

参道の石段をひたすら進んで、そこからは少し分かりにくい道を進み、更に階段をくねくね登り、ようやく熊野那智大社に到着です。

ここにも立派な樹齢800年の楠の木が有り、胎内巡りのように幹の中を通り抜けることが出来ます(お札代が必要)。

熊野那智大社周辺からの眺めは絶景の一言です!

那智の滝の絶景へ
この日は天候に恵まれたので、「那智の滝」も格別の景色を見せてくれました。

昼食は、ネットで見つけた超オススメの食事処で
今回は事前調査で美味しいと評判の店を見つけたので楽しみだったのですが、本当にお値段以上で大感激でした。
数量限定の日替わり定食は生マグロ、カツオなどのお造りの他、写真のセットで1500円。この日は平日でしたが、15分ほどのお待ち。次回行くときは予約した方がよさそうです。
定食以外を注文してる常連さんも多く、次はほかのメニューを食べてみたいと強く思いましたが、自宅から片道4時間を超えるのが残念でなりません。

休暇村「那智勝浦」の魅力
これまでに訪問した休暇村は10か所を超えます。最近のお気に入りは「瀬戸内東予」や「南淡路」ですが、今回は昨年に続き「南紀勝浦」を訪ねることになりました。
今回の休暇村「南紀勝浦」訪問理由とおすすめポイントは以下のとおりです。(訪問日は2024/4/12)
休暇村「那智勝浦」のお勧めポイント
- 名物の生マグロが美味しい
- 多くの休暇村でそうですが、従業員の方々の接客がとても良かった
- 施設、設備も綺麗(決して新しくはないが)で、海を見下ろす景色もよく、潮騒が聞こえ居心地が良い
- 那智の滝に至る大門坂からの熊野古道は、樹齢800年の古木の景観、雰囲気が抜群
- 宿に至る道中も十津川周辺の景色の変化が楽しめる
- 春先はオフシーズン料金(2000円割引)の利用でお得なのに、桜と新緑の景色が最高
訪問日当日の様子と感想
平日の訪問でしたので、温泉宿は例外なく高齢者シェアが高め(かく言う私も既に高齢者)でしたが、ゆったりと温泉を楽しむことができました。
宿のシステムとしてQRコードをスマホで読み込むと、お風呂の混雑状況も部屋で確認することができるようになっていましたが、これだけはもう少し精度が良くなることを期待したいです(他の休暇村と共通システム)。
ここの温泉は、三種類の露天風呂(岩風呂、微細気泡の「絹肌の湯」、陶器風呂)があり、作りも良く、丸い樽のような陶器風呂のぬる湯の源泉風呂がお気に入りです。

今回の料理も満足の内容でした。生マグロを始めとする海の幸が美味しかったです。コース料理に加えて、ビュッフェの料理もお好みで取っていいとのことでしたが、デザートだけ追加で美味しく頂きました。
夕食の料理の写真は撮り忘れたのでありません。生ビールに熱燗4合とお酒も進みました。残念なことに夜の温泉もままならず翌朝を迎えてしまいました。
休暇村はどこも西川のエアーを採用しており、いつも快適と思っていました。タイプはハードSとのこと。休暇村での販売はありますが、休暇村の様な三つ折りではないそうです。お金を貯めていつか買いたいものです。
ちなみに枕も快適だったのですが、宿での販売紹介はなかったので、今度似たものを購入しようかと考えています。年を取ると眠りが浅くなるので、睡眠の質も考えなければなりません。
翌朝も天気に恵まれ、爽やかな思い出のまま帰路につきました。

休暇村への電車、バスでのアプローチ
休暇村へは電車でも意外と便利で、JR紀伊勝浦駅からは予約さえしておけばバスの送迎があるのです。

大阪から那智勝浦への車でのアクセス:168号線のドライブ
この日は、ナビの指示に従い168号線で和歌山に向かったのですが、169号線は土砂崩れで通行止めだったことを後で知りました。
奈良の街並みを抜けて、五條辺りは山並みに集落の風景が美しく、住んでみたいと思える景色が続きます。
国道168号線は、所々でカーブも急で、決して走りやすい道ではありませんが、対向に不安を感じる区間は道中で1箇所くらいで、それも僅かな距離なのでほとんど問題ありません。
十津川沿いの景色もさることながら、子供が小さい頃に遊びに来た懐かしいエリアの「谷瀬の吊り橋」や、今回は立ち寄れてませんが2020年にオープンの「空中の村」等、面白そうな観光エリアがあります。

和歌山に差し掛かると、両側が鋭く切れたった断崖のように山が迫って来て、大雨の後は少し怯むような道が続きます。
奈良県側の十津川沿いもそうですが、和歌山県側の熊野川沿いの道も、トンネルが多く近年整備が進んでいる様子がうかがえます。168号線は、高規格道路として「紀伊半島アンカールート」の一部だそうです。
大きな税金が投じられてそうな工事が至る所で見受けられました。奈良県と和歌山を結ぶ主要幹線としての整備が進んでいるようです。この時は土砂崩れで169号線が通行止めだったので、168号線に感謝して通行させてもらいました。
更に進むと、かの有名な「果無集落」の看板が現れ、熊野古道の東北の端に向かう登り口が現れます。

「果無集落」の看板を過ぎると道沿いに滝が数か所現れます。更に暫く進むと、熊野本宮大社の看板や賑やかなノボリも現れ、この辺りからは走りやすい道になりました。40分ほどで那智勝浦大社の近くの駐車場に至ります。

旅のまとめ
桜の季節が終わった束の間の割引期間を狙って南紀勝浦を訪ねましたが、さわやかな晴天の中で、山には桜が咲き、南国ならではの早目の新緑にも出会えました。
また、初めて168号線を通って和歌山に入ってみて、新鮮な発見にも恵まれてとても充実した旅になりました。
整備された快適なルートで、ドライブを楽しむことができました。
まだまだ訪れたことのない休暇村が多いので、新たな発見を求めて開拓していく予定です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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