シニアの趣味に「船釣り」の勧め【非日常のくつろぎ、出会い、大漁】 ~「新鮮な魚」は釣り人の特権~ 

船釣り

皆さん定年後の趣味を楽しんでいますか。

今回は、釣り歴20年以上の私がシニアにお勧めの趣味としての「船釣り」の楽しさをご紹介しようと思います。「船釣り」は初めてみるには少し敷居が高い印象ですが、一度覚えてしまうととても奥深く楽しい趣味です。

今回は、船釣りの概要とその楽しさを中心にご説明していきます。

のんびり船の上で過ごす時間は格別ですし、楽しい出会いもあります。そして思いもよらない高級魚に出会い、時に大漁の喜びもあります。何より、新鮮な魚を格別に美味し状態で食べることが出来るのは釣り人の特権です。

是非、生涯の趣味として「船釣り」にチャレンジしてみませんか。

「船釣り」をお勧めする7つのポイント

その前に

船釣りに必要な道具や、事前に知っておいた方がいい事については、「【シニアの趣味「船釣り」】で事前に知っておくべき5つのこと ~あとで困らない為に~」でご紹介していますので、興味がある方は是非ご覧ください。

尚、食べることをメインで考えたい方には、「釣った魚の鮮度維持の方法」や「魚の味しい捌き方」や「鮮魚の熟成方法」の記事で詳しくご紹介していますので、良かったら覗いてみてください。

船釣りの魅力

一口に釣りといっても、対象魚の多さや、釣り方の多さ、それに伴う釣り具の種類の多さがあり、釣りのとっかかりの難しさにもつながっていると思います。
まずは「船釣り」の楽しさやメリットをご紹介していきたいと思います。

  • 船釣りでは、船長が釣れるポイントに案内してくれるため、比較的ターゲットの魚に出会える可能性が高いです。(潮の影響が大きく、時には期待外れも)
  • 釣れた時の魚の引き味は、釣り人にとって大きな魅力の一つです。
  • 洋上での非日常のレジャー体験ができます
  • 経験豊富な釣り人は、より多くの魚を釣る傾向にあります。
    釣果は、経験や技術、知識によって左右されるため、自身のスキルアップを実感できるのも釣りの魅力の一つです。
  • 天然の魚は、旬の時期には脂が乗るなど、栄養価や味が向上することが知られています。
  • 釣れた魚は適切に処理すれば、釣り人にしか味わえない格別の美味しさの体験ができます
  • 時に思わぬ大物高級魚に出会えることも、船釣りの醍醐味の一つです。

対象魚としては、五目釣りでは、タイ、アジ、カサゴ、ハマチ、ワラサ、カワハギ、ハタ系などの魚が期待できます。その他の釣りではタコ、イカ、太刀魚、アマダイ、ブリ、ヒラマサ、ヒラメ、グレ、イシダイなども面白い釣りです。

以下に、代表的な対象魚の特徴と旬な時期をまとめました。

魚の特徴と旬の時期

船長は釣果につながるポイントを選定してくれますが、釣果天候や潮などの自然条件、そして釣り人の技術や経験など、様々な要因に左右されます。

ご参考:私の好きな「船釣り」6選

私は主に瀬戸内と若狭湾で下記の釣りを楽しんでいますが、どれもクセになるほどの楽しさがあります。和歌山や三重方面でも楽しい釣りものが多いのですが、大阪からだと共に少し遠いのが残念です。

  • 五目釣りでの、アジ・タイ・根魚・青物・カワハギ等の狙い 〔若狭湾〕
  • テンヤ仕掛けでの太刀魚狙い 〔神戸沖・洲本沖〕
  • タコエギでのタコ釣り 〔明石・淡路沖〕
  • 胴付き仕掛けでのイカ釣り 〔若狭湾〕
  • 天びんでのアマダイ釣り 〔若狭湾〕
  • 完全フカセでのタイ・青物釣り 〔若狭湾〕

複数の竿やリールを用意することで、様々な釣りに対応できますが、最初は一つのタックルから始め、徐々に道具を揃えていくのも良いでしょう。

タコ釣りと、イカ釣り完全フカセ釣りアマダイ釣りについては、下記の記事で詳しくご紹介していますので、良かったら覗いてみてください。

タコ釣り:「タコ釣りで、人並み以上に釣るための「5つのコツ」と「タコの秘密」
イカ釣り:「若狭湾で船のイカ釣り:胴付き仕掛けでも安定釣果の秘密(イカと仕掛けの動きを知る)
完全フカセ釣り:「若狭湾でタイの完全フカセ釣りに挑戦2:釣りと食を堪能する(春グレの白子は絶品!)
アマダイ釣り:「「若狭グジ」ブランドのアマダイを釣る【安定して10匹前後を釣る秘訣とは?】

その他の人気の釣りあれこれ

  • タイラバでの、タイ・アマダイ・青物・根魚釣り 〔瀬戸内・若狭・和歌山〕
  • ジギングでの、青物、タイ等の釣り 〔瀬戸内・若狭・和歌山〕
  • 落とし込みでの青物・タイ・根魚釣り 〔瀬戸内・若狭・和歌山〕
  • イカメタルやオモリグでのイカ釣り 〔若狭・和歌山〕

他にもいろいろありますが、比較的有名なものだけを列挙してみました。釣りを始めると、自然にすそ野が広がりますの。まずは何か始めてみては如何でしょうか。

後で、その他の様々な釣りについてもご紹介しますが、本当に多くの釣り方があり驚きです。

釣れるための条件

安定した釣果を得るために必要なことを、私の主観でまとめてみました。
それなりに実績が有りますので説得力は有るものと考えます。

  • 釣果情報は釣りの計画を立てる上で参考になりますが、自然が相手ですので、必ずしも釣れるとは限りません。
    ・目的の魚がその海域に入っていることが必須条件です
    ・他の魚もそうですが、特にタチウオや、イカ、タコなどは群れの大きさが釣果に直結します
    ・時間的に余裕のあるリタイア世代は、釣果の良い時期を選んで釣行しやすいという利点があります。
  • 魚の活性(食いの良しあし)は潮が効いていることが必要なので、その条件も確認が望ましいです
    潮の動きは魚の活性に影響を与え、釣果を左右する要因の一つです。潮の干満、流れの速さ、方向など、様々な要素が複雑に絡み合っており、経験豊富な釣り人でも予測が難しい場合があります。
    ・若狭も瀬戸内も潮の動きが複雑で、なかなか潮汐表での予測は難しいかもしれません
    ・海面に近い上潮と底に近い下潮が逆に流れている(二枚潮)では釣り難いですが、これは行ってみないと分からないことが多いです。そのエリア独特の潮の状況確認も必要です
  • 船長の経験や知識は釣果に影響を与える要素の一つです。
    潮や風に応じて最適な場所を選択したり、多くの引き出しのある船長は安定した釣果を出しています
  • 釣れるための情報知る努力は、重要なことである以上に、釣りの一番の楽しさかもしれません
    ・周りが釣れているかどうかにかかわらず、上位の釣果を得るのはこの部分が重要です
    ・しかし、数を釣りたければ釣れる環境の時に釣りに行くことが一番なのです

「船釣り」の種類は驚くほど多い! タイ釣りを例にご紹介

船釣りには実に多様な釣り方があり、ここでご紹介するには紙面が足りません。
そこで、有名なタイ釣りを例に、釣りの種類の多さをご紹介しましょう。

ほかの対象魚でも、同様に様々な釣り方があります。

私の知る限りでも、タイ釣りだけでも釣り具の種類や釣法が少なくても12種類は有ります。
釣法の定義はやや人によって表現が異なる事もあり、下記の説明には異論があるかもしれませんが、大きくは外れてないと思います。ご参考程度にご覧ください。

それぞれの釣り方の特徴や、適した状況などいついては、記事が長くなるので又の機会にご説明したいと思います。

胴付き仕掛け:錘を一番下に配置し、その上にエサカゴ、さらに複数の針を配置する仕掛け。比較的シンプルな構造で、初心者にも扱いやすい。
天秤仕掛け:天秤と呼ばれる金属製の棒に、錘とハリス(針と糸)を取り付けた仕掛け。天秤が錘とハリスを分離することで、仕掛けが絡まりにくく、魚のアタリ(魚が針にかかること)も明確に伝わりやすい。
フカセ釣り:撒き餌(魚を寄せるための餌)を撒きながら、針に付けた餌を潮の流れに乗せて自然に漂わせる釣り方。魚に警戒心を与えにくく、自然な状態で食わせることを目的とする。
浮き釣り :浮き(ウキ)を使って仕掛けを一定の層(タナ)に保ち、魚のアタリを視覚的に捉える釣り方。ウキ下のハリスの長さで狙う水深を調整する。
タイラバ :鯛が好むとされるエビや小魚を模したヘッド(オモリ)に、シリコン製のラバーやネクタイなどを組み合わせたルアーを使用し、リールを巻くことで誘う釣り方。海底付近を重点的に狙う。
ひとつテンヤ :テンヤと呼ばれるオモリと針が一体になった仕掛けに、エビなどの餌を付けて、海底付近を狙う釣り方。仕掛けを跳ね上げたり、落としたりする(フォール)ことで魚を誘う。
ルアーフィッシング :金属、プラスチック、木材など様々な素材で作られた疑似餌(ルアー)を使用し、リールを巻いたり、竿を操作したりすることで、小魚やイカなどの動きを模倣し、魚を誘う釣り方。対象魚種は非常に多岐に渡る。
ジギング :金属製のルアー(ジグ)を使用し、リールを巻いたり、竿を激しくしゃくったりすることで、ルアーに不規則な動きを与え、フィッシュイーター(魚を食べる魚)を誘う釣り方。青物(ブリ、ヒラマサなど)やタチウオなどを狙う。
カゴ釣り :撒き餌を入れたカゴと針をセットで使用し、遠投して広範囲を探る釣り方。ウキを使用することで、狙う水深(タナ)を調整できる。アジ、イサキ、真鯛などを狙う。
投げ釣り :遠投を目的とした釣り方。天秤仕掛けやジェット天秤などを使用し、沖合の魚を狙う。キス、カレイ、シロギスなどを狙うことが多い。
タイサビキ(チョクリ):ビニールなどの疑似餌を使うのが特徴で、多数の針と短い糸(ハリス)が枝状に付いた仕掛けで、仕掛け長さは10mにもなります。
インチク釣り :古くから伝わる漁具をルーツとする、独特の形状をしたルアーを使用する釣り方。オモリと針が一体になっており、タイや根魚などを狙う。

タイ以外の対象魚でも、タイと同様の釣り方も行われます。タコやイカの疑似餌の釣りはルアーフィッシングの仲間と考えられますが、食わすというより引っ掛ける点で少し異なります。

釣り方によっては竿も変わる事もあります。もちろん、仕掛けは全ての釣り方で変わります。それぞれに釣り方ごとの面白さが楽しめるのです。

地域の伝統・文化的な側面が強く、日本の文化の多様性を代表しているともいえます。

まとめ

今回は、まずは船釣りの全体像とその楽しさを中心にご説明しました。

船釣りは、対象魚や釣り方が多岐に渡るため、最初は戸惑うこともあるかもしれません。

船釣りは、他の趣味に比べて初期費用や維持費用がかかる場合がありますが、その分、他では味わえない特別な体験や喜びを得ることができます。

是非一度「船釣り」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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