明石のブランドタコの釣行:【釣れる人・釣れない人】基本とコツ、釣れない人には原因がある

船釣り

こんにちは、今年のタコ釣りの調子はいかがですか。
知り合いの方のお誘いで、最近好調の明石のタコ釣りに行ってきました。

前情報で膨らんだ期待には少し届きませんでしたが、今回もまずまずの好釣果でした。今回の好釣果の秘訣と共に、乗り合わせた本当にダメな方の、何がダメだったのかにも焦点を当ててご紹介していきます。

この記事では、乗合船での競争、成功の秘訣、そしてタコ釣りの魅力を全てお伝えします。

大人気のタコ釣りは、場所取りも競争が激化

乗合船の釣り座の選択は早い者勝ちのところが多く、今回の船もそのシステムでした。今回私を誘ってくれた方は、いつもいい場所をキープしようと朝早くに港について場所取りをしてくださいます。

今回は集合時間の2時間半も前に港に着いたそうですが。それでも既に駐車場には車が3台あり、お目当ての場所は埋まっていて、キープできたのは大艫(おおとも)から二つ目と三つ目でした。

集合時間は4時半でしたので、その方は2時前に港に着いたそうです。港までの時間もあり、家を出たのは深夜の12時前だったそうです。そこまでの努力にもかかわらず、一番乗りはかなわなかったとのことで、タコ釣りに情熱を傾ける方の気合は凄まじいものです。因みに、私はのこのこと4時前に港に到着し、丁重にお礼を述べたのでした。

本来であれば、その方の釣果が私より上でないと申し訳ないのですが、釣果は何故かいつも私の方が少し良いので、重ねて申し訳ない気持ちになります。これは腕の差というより、事前の情報収集力の差なのかもしれません。

船長の勝負が裏目に(爆釣とはいかずとも、まずまずの釣果)

五時になると船が港から一斉に出船していきます。私たちの船は明石海峡大橋を背に淡路島に向かって大きく西に向かいます。釣り場に着くと周りにはあまりライバルの姿は有りません。

きっと船長の勝負スポットと思われますが、開始からあたりもほぼなく、単発で釣れても100gあるかないかの小型がポツポツで、釣り人の活性もなかなか上がりません。

私たちも開始2時間で、何とかそれぞれ3匹前後釣れるのですが、如何せん型が小さく「今日はダメかも」感が強く漂い始めます。

その後、さすがに船長もこのエリアをあきらめて、今度は逆に大きく明石海峡大橋をめがけて東に走ります。この往復の大移動は、客の立場ではもったいない時間にも思えますが、船長は何とか釣らせたいとの思いなんだろうと理解できるところです。

30人もの釣り客が乗っているので、複雑な潮や深場はオマツリのリスクが大きい為、実績のある20mまでの浅場で、潮の動いているところを求めて右往左往してる感じです。

何ヶ所かのポイントを回り、ポツポツと拾い釣りの様相ですが、残念なことに「地合いが来た!」という感覚は一度もなく、誰かが単発で釣るものの他の釣り客には恩恵がない状況が続きます。

10時を回ったころから、私たちの釣り座周辺で私の3投3匹のプチラッシュを皮切りに、周辺でも少し型の良いタコが姿を現し、今日一の船内のプチラッシュが訪れます。ようやく私もツヌケを達成し、400~800g程度のタコも5匹程度交じり、朝の状況と比較すると一安心できる状況となりました。

このころには、船内でも1kg前後のタコの釣果を見かけるようになりますが、はっきりキロ越えか微妙ですし、数もせいぜい数匹の下の方の感じでした。

そんな中、ついにかなりの手応えの当たりで、大物間違いなしの引きでしたが、5回くらい巻いたところで痛恨のバラシです。なんと前回の別の釣行に続いて二度目のラインブレイクの憂き目に遭遇します。

金具のライン接続部のクリンチノットのブレイクだったので大ショックでした。私はクリンチノットを愛用してきましたが、この結びでのブレイクは釣り歴20年以上でこの二回だけです。

これまで98cmのサワラや、メーターオーバーのタチウオ、75cm前後までメジロなどが無事に取り込めたのは偶然の賜物だったのかもしれません。

ショックが大きかったので、失敗しない「クリンチノット」の重要なポイントについて「こちら」の別記事で、まとめてご紹介していますので良かったら覗いてみてください。「FGノット」、「外掛け結び」の大切なポイントもあわせてご説明しています。とても重要な内容です。

その後再び、朝一のポイントまで大移動で、最後の勝負という感じです。私はこの後5匹を追加して、何とか例年の平均釣果を達成しまずまずの釣行となりました。

納竿となったので、一応キープしておいた小型のタコ(100gは超えていましたが、後半でマシなサイズが釣れたので)は4匹リリースします。

釣れない人の典型と改善策

今回の釣行では、私の二つ隣にとても下手くそなおじさんがいましたので、釣れない人の典型の事例としてご紹介します。この方は、おそらく基礎知識・観察力・学習意欲・修正力がないのだと思います。

その方は道具は立派で、エギもはやりのフラッシュブーストを使い、見た目は竿先で小突きをやっているようには見えます。しかし恐ろしいことに、ほぼ毎回のようにオマツリです。

隣の人とは少なくても投入の30%程度、私を含めて遠くの人とも投入の20%程度、体感的には投入の60%程度はずっとオマツリしてました。

当然、朝から全く釣れてはいません。1回はワカメと一緒にタコも上がってきましたが、取り込みも下手なので水面でバラシ、2回目は偶然1匹釣れたようですが、釣れたのを目撃したのはその1回だけでした。

何がダメかというと、全く底が取れてないのです。その方が「多分底だろう」と思うところでリールを止めて、その後は一切リールでの糸出し量の調整が無いように観察されました。小突き動作をしているように見えて、海底で糸が下流に流れ、竿先の動作は全く仕掛けには伝わらず、仕掛けは海流に流されて他の釣り客の仕掛けに絡んでいくのです。

タコ釣りは、船を潮に乗せて流していく釣りです。船が流れているので底までの距離は刻々変わります。本来はまめに底だちを取り、糸ふけ(そこまでの距離に対して糸が出過ぎる状況)が出たり、仕掛けが浮いたりせず、確実に底でエギを躍らせることが必要なのです。

その方は、たまに大きく竿をあおって底を取り直すような動作をしているのですが、リールは動かさず道糸のマークはいつも同じ位置で固定されていました。実績としては上述の通り、見渡す限りぶっちぎりで周囲の方々に迷惑かけ放題で、一人で一日中オマツリ騒ぎを繰り広げていました。

乗った船はオモリは50号統一で、潮の流れによっては慣れないと少し底どりが難しい時もありますが、これほど酷い人は見たことは有りません。

私の連れの方はその人からは3席隣ですが、5回くらいは仕掛けをからませられて、最初にその人のタコがバレた時も「あんな人にタコ釣られたらかなわん。天罰や」とお怒りでした。

私も2席隣で多分5回以上被害にあいましたが、出来るだけその人の仕掛けに近づかないように投入場所を選んでいたのと、隣の人とその人のお祭りがとても多かったので、その隙に釣れたりで何とかそれなりの釣果を出すことが出来ました。

タコ釣りで最も重要な「底取り」が出来ないと、タコが釣れないのはもちろんですが、同船の他のお客様に多大な迷惑をかけてしまいます。

初心者の方は、同行の人に教えてもらって、この「底取り」だけはマスターすることを強くお勧めします。逆にこの「底取り」さえできれば、誰でもタコは釣れるようになります。

乗合船での競争と成功の秘訣

タコ釣りは、「底取り」さえできればそれほど難しい釣りでは有りません。しかしタコが少ないポイントでは、一斉に乗船した人の30セット前後の仕掛けが海底で乱舞する状況でタコの奪い合いとなるのです。そうすると、人より多く釣るためには、一定の努力が必要になるのも事実です。

タコ釣りで、人並み以上に釣るための「5つのコツ」と「タコの秘密」でも、いくつかのポイントを説明しましたが、実は既に多くの人が同じようなことをやっているのです。ここからは情報戦で、大きなタコを釣っている人の仕掛けの特徴誘いの特徴、数釣っている人の仕掛けや誘いの観察が重要になります。

今回の私の仕掛けの写真を添付しますが、あまり調子よくない船中の釣果の中でもTOP3ぐらいの釣果だったので、一定の効果があったものと思いますのでご参考になさってください。

ポイントは、集器の使用臭い付きワームの利用です。今年から明石では、漁師さんの要望で生エサが禁止になったそうです。以前であればブタの背油やサンマエサ等が活躍していましたが、今年からは使用できません。

代わりに活躍しそうなのが、カニやエビに模した疑似餌に臭いや味をしみこませたものです。今回の私の仕掛けには、集器臭い付きのカニをつけてみました。同行の方より少し釣果が良かったのはひょっとするのその差かも知れません。

尚、集器は船宿ごとのルールに従い、オマツリにならないよう使用についてはエチケットと責任をもって判断しましょう。

尚、まめな「底取り」と仕掛けの動かし方や止のタイミングなどは、他の釣れている人の観察も重要だと思います。

エギの選択でもこれが絶対という事もなく、潮の流れ方日差しの影響も大きいです。観察して、修正することはタコ釣りに限らず釣果に重要なファクターです。

まとめと次回の挑戦

今回は、事前の釣果情報が例年になく好調な感じだったので、かなり期待は大きかったのですが、結果は例年並みで何より型が小さかったので少しがっかりです。

しかし、いつものように天候にも恵まれ、船内の釣果ではかなり上位だったのでひとまずは満足です。

心残りはキロアップのタコに巡り合えなかったことですが、次回のリベンジ目標とします。

近年は輸入物のタコが品薄で、一説には「kg単価がマグロより高価なタコ」というニュースまで耳にします。ブランドの明石タコは、例年ならこれからが最盛期です。

是非皆さんも明石のタコ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました