戸隠スキー旅行記:シニアでもカービングターンが激変、中級者の上達の秘訣・コツ

学び・雑記

こんにちは、シニアスキーヤーのkaoruです。

今年度の国内の有名なスキー場は、コロナも(ほぼ)開けてインバウンドも活況となり、賑わいを取り戻してましたね。定年後の趣味としても人気で、ゲレンデには多くのシニアの方々が元気に滑走しておられます。

ところで、長年スキーをやっている方の中で、どこかで技術的に頭打ちになっている方はいらっしゃいませんか。
伸び悩む人は、ボーゲンを卒業してから3年たっても、10年たってもなかなか上のレベルの滑りが出来ずに苦戦していませんか(かくいう私も2級を取ってからは、20年以上の経験で身に付いた悪癖に苦戦してきました)。

今回のブログでは、私が今シーズンの実践で「たった3日で基本的な滑りが劇的に改善」した方法を、自称中級者以上の視点でご紹介します。

まだまだ未熟ですが、カービングターンらしいターンに近づいてきましたし、アイスバーンでの小~中回りでのズレもかなりマシになってきたと認識できるようになりました。何より、ストックワークほかの細かい不具合などが総合的に改善したと感じています。

カービングターンを説明するYouTube動画はたくさんありますが、これまでいろいろ試して大きな成果がなかった方は是非お試しください。

上級者には分からない、中級者が根本的に理解できてない重要なポイントをご説明できると思います。
「やってみるだけ」なら一切無料ですのでやってみて損はないと思いますし、お勧めするだけの自信があります。

逆に、上手な人の滑りを見て、直観的に重要な管理ポイントを理解・体現できていて、アイスバーンでも切れる小回りが出来るような方には、釈迦に説法だと思いますが、出来ない人の視点は分かっていただけるかもしれません。

スキーで伸び悩む人に共通の本質的で致命的な問題

スキーの技術が伸び悩んでいる方は、スクールの先生や上手な人の指導を受けながら、長年のスキー経験を積んでも、なかなか上達できない状況なのではないでしょうか。

それは、教える人と教えてもらう人の技術レベルのギャップにより、教えもらう人が、「指摘に対して正しく反応できない」ことがあまりに多いことが本質的な問題なのです。具体的には下記のとおりです。

  • 教えてる人が体得していて当たり前と思っているスキーの基本は、教えてもらう側は理解できてないことが多い
    (ここが最も致命的な課題で本質的な問題点なのです)
    教えてもらう人は「理解すべき本質的な基本」の理解が出来てないのに、教える人は分かっている前提でレッスンを始める
    カービングターンにおいては、ターン始動の導入から重心移動の一連の動作が非常に重要な基本なのです
  • 教えてもらう人は、滑るたびに顕在化し指摘される「出来てない事」に対して、その都度「対応しなければ」という「脅迫観念」に翻弄され、全体のどこに課題が有るか分からないまま不毛な対応をしているし、教える人もそれを実践すれば改善できると誤解しています
  • 基本が出来てないのに、細かい具体的な指摘に対応しようといくら努力しても、長い目で見るとスキーの上達にはあまりつながりません(でした)。
    (家造りで、柱が出来てないのに壁を塗ったり床を貼り、何度もやり直すようなものです)
  • 伸び悩みの初中級者は、「ターン始動のアプローチ=基本」が最重要なのに出来ていないのです。

でも、心配いりません。対策は実は驚くほど簡単なことなのです。

解決のための「具体的な解決方法」とは

結論としては、総合的な本質挙動を最初に理解できさえすれば、スキーは意外と短期間でそれなりに上達できます。逆に、それが出来ない状況でいくら枝葉末節の挙動を直しても、「大局的には」ほぼ効果はありません(でした)。

私がたった3日で実践できた、具体的な解決方法と、それと対局の、私の「従来のNG挙動」を記載します。

上手な人の板の角度付けが出来たカービングターン
  • ターンの始動でのトップの抑え込みを強く意識し、内足のトップからかかと迄で雪面へのコンタクトを行い、直後に外足重心移動を伴いながら、想定したエッジライン一発で荷重していく【ここが最重要なポイント
    ※ここは栗山ミクさんのYouTube動画に学んだところですので、詳しく、そして正しい理解はそちらをご参照ください。(クリックするとYouTubeチャンネルに飛びます:左上の「←」クリックでブログに戻ります)
  • スムーズで連続的なターンの前提として、斜面に垂直に立ち、板のソールではなくエッジラインに荷重し続ける
  • その結果、外向形の維持、後傾の改善、ターン終わりのニュートラルで腰位置が自然にセンターに戻り、次のターン始動準備が完了し、「ターン始動からのトップ抑え込み」にスムーズに移行できます。

    ~ V.S. 対局の従来のNG挙動 ~

  • 重要な対比としての従来のNG挙動を記します。このNG挙動正しい理解もまた最重要です!
    ❶ターン始動時には後傾挙動が無くても、斜度に対する恐怖などから最大傾斜に向かって上体が遅れて後傾気味となる
    ❷その中で、最大傾斜位置前後で瞬間的なズレを伴うエッジングターンと制動の主な挙動となっている
    ❸このエッジングは減速を伴い、後傾姿勢を解消する効果を伴い次のターンに向かうが、腰は上体に対して遅れがちになる
    腰の遅れ内向形にもなりがちな為、次のターン始動にかけて腰のローテーション動作を伴いやすい
    ❺結果として、ターン始動での重心移動による乗込みが弱く、又は出来てない
    ❻瞬間的エッジングにより板の走りは急ブレーキとなり、速度維持を意図して最大傾斜への落とし込みを行うと後傾を誘発する

つまり、「従来のNG」な滑りの最大の問題点で且つ致命的な課題は、後傾気味からの「瞬間的なエッジング」であり、「ターン始動からの滑らかな重心移動によるエッジへの乗込み(荷重継続)」への意識改革が必要という事です。

後傾的な「瞬間的なエッジング」諸悪の根源であることの理解がないままに、枝葉末節の改善のまねごとをいくら重ねても、10年しても大きな上達は見込めません(でした)。

しかし、スキー技術で伸び悩んでいる人は、「自覚が無い」だけで実は同じ問題を抱えているのではないかと、周囲を見渡しても思い当たることが少なくありません。

実は、瞬間的なエッジングの滑りはそれ自体には問題はなく、そうなる理由と、連動する後傾挙動が問題なのですが、「ターン始動」への意識改革を強く意識して、的確な重心移動を伴う滑りを意識しない限り、フォームは簡単に修復不能に崩れてしまうのです。

そこでの最大の問題は、斜面に垂直に立つことへの恐怖感に他ならないと思います。

ただ、それだけではありませんので、具体的な改善アプローチを私なりの理解をご説明したいと思います。

私が3日の実践(練習)で変化した、実際のBefore/Afterの画像

下の事例は、私が今年、3日程度でそれまでの滑りと大きく変わった(と思っている)、実際の変化をご説明させていただきました。
ポイントは、ターン始動時のトップの押え込みの意識と、板の角付けと、重心移動によるエッジラインへの乗込みに尽きます。
(厳密にはBefore映像 は数年前のものしかなく、しかも画像が悪くて申し訳ないですが、Beforeの滑りは先シーズンまでの滑りそのものです)

Afterの滑りは、エッジの角付けも甘く、まだまだ初歩的なレベルでお恥ずかしい限りですが、それでもよく見れば、B/Aには明らかな大きな変化があります。尚、Beforeの滑りはやや癖が強めでいいサンプルかどうか少し疑問ですが。

ターン始動でのエッジの角付けと重心移動の為の、お勧め練習方法

ターン始動時のスキー板の角付けと、重心移動によるエッジラインへの乗込みは、実はそれ程簡単ではありません。

私が最も効果的と感じたのは、「レールターン」の練習を繰り返すことです。この練習は、①スキー板の角付けと、➁重心移動のタイミングの理解に非常に有効です。

この二つ(①と➁)はとにかく頑張って練習してください。ほかの練習より最優先でやるべきです。むしろこの練習だけ集中してやるべきだと思います。断言できます。(知らんけど)

YouTube動画でもカービングターンの導入として、「レールターン」を推奨しているものがありますが、私はこれが最も近道ではないかと感じました。

まとめ

「瞬間的なエッジング」ではなく、「ターン始動からのトップの抑え込みと、エッジの角付けと、的確な重心移動」により、連続的なエッジラインへの荷重継続がとにかく大切です。

そのためには、最大斜度に対する恐怖心の克服もセットで必要です。

それができるようになると、最大傾斜を過ぎてもエッジラインに荷重し続けることで、滑り全体の無駄な動きが大きく軽減され、ターン終いのニュートラルの抜重で自然に次のターンの準備が出来て、カービングターンとしての基本の導入部分が実現できます。

とにかくこの部分が出来ないままでは、細かい挙動の修正はほぼ意味がありません。是非トライしてみてください。

本人が自覚できてないまま、実は「瞬間的なエッジング」を行っている人が非常に多いです。

そうなる理由は前述のとおりで、最大傾斜に向かうときの恐怖心で、自分では気づかないうちに半ば自衛本能的に後傾挙動とセットでそうした行動になっているのではないでしょうか。

負の連鎖の因果関係は、字が小さくて見にくいですが、私のB/A画像内に細かく記載しましのでご参照ください。

私は、過去に「レールターン」の練習を何度かしたことがあったので、今回は3日ほどのトライである程度の改善が実現できましたが、レールターン未経験の方は、まずこの練習をしないと、短期間での改善は難しいかもしれません。

しかし、本質的な問題の認識としては、ご理解いただけるのではないでしょうか。レールターン自体の練習に関しては、YouTube動画や、個別のレッスンが良いかもしれません。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
近年はスキーは年間4日ほどしか滑らないですが、来年は今年の成果をもとに更なる飛躍を目指したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました